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45度の坂も登れる! 線路も走れる! 草刈りもOK! 世界最強の呼び声も高い「ウニモグ」ってどんなクルマ?

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了/DAIMLER TRUCK/NEXCO東日本

数多くのアタッチメントが用意され、他の追随を許さない汎用性を実現

 ウニモグのもうひとつの特徴が、数多くのアタッチメントが用意されていること。これはウニモグ/ダイムラー社の純正パーツだけでなく、社外品も含めて1000種類以上ものアタッチメントがあり、例えば除雪ひとつとっても板状のもので雪を押し避けるスノープラウから、雪をかき上げて跳ね飛ばすスノーカッターやスノーブラシなど、何タイプも用意されています。国内の高速道路会社のテレビCMでスノープラウで雪かきするウニモグの雄姿を目にしたことのある人も多いのでは。

1974年製の除雪仕様ウニモグ

 また高速道路の整備作業ではトンネル内部の壁の清掃作業で超低速走行しながら作業を続けているウニモグを観たことのある人はもっと多いかもしれません。これはアタッチメントが用意されていることに加えて、ウニモグの超低速走行を可能にする多段ギヤの存在も見逃せません。同時にアタッチメントを換えて高速道の法面(のりめん)の草を刈り取る作業でも、ウニモグの超低速走行は、重要な性能となっています。

高速道路の掃除用ウニモグ ウィンチやトゥーバーを使っての牽引も得意種目のひとつで、このときにはウニモグの力強いけん引力が大きな武器になります。さらに軌陸車と呼ばれるレールの上を走行する作業車としても使用できる軌道走行用ガイドローラー(アタッチメント)も用意されていて、これに除雪や草刈り用のアタッチメントを加えて装着することで、線路上の雪かきや線路の周囲の草刈りまでにも対応することができるのです。

軌道走行用ガイドローラーを付けたウニモグ

 さらに広軌の線路ではタイヤが直接レール上を走ることになり、鉄+鉄よりも鉄+ゴム(タイヤ)の方が摩擦係数が高いことで、より重い鉄道車両なども軽々とけん引できるメリットもあるようです。

鉄道車両も軽々と牽引できる

クルマ好きなら死ぬまでに一度は運転してみたい

 基本的には、高速道路会社や鉄道会社、あるいは自治体などで使用するのが一般的ですが、なかにはこれを自家用として所有する山林のパトロールやアドベンチャーランに使っているユーザーもいらっしゃるとか。

豪華なキャンピングカー仕様のウニモグ

 ガッゲナウにあるウニモグ博物館を訪れた際には、急坂の上り下りも体験できるというウニモグの試乗も楽しみにしていたのですが、弾丸ツアーの超ハードスケジュール……。100km足らずの距離にあるシュトゥットガルトで、ポルシェ博物館とメルセデス博物館を取材したあとにウニモグ博物館を訪れて、3館を1日で取材(!)するという行程を組んでいたために、結局はタイムアウト。その後国内でも、街乗りの試乗すらもできてない身には、羨ましい限りです。

ウニモグ家系図

12
  • どんな悪路もクリアできる
  • 1946年製のプロトタイプ「U5」
  • ハブリダクションを採用して最低地上高を上げている
  • ラダーフレームとボディの間にサブフレームを挟んでいる
  • 1963年に登場したU406型
  • 1974年製の除雪仕様ウニモグ
  • 豪華なキャンピングカー仕様のウニモグ
  • 高速道路の整備用ウニモグ
  • 軌道走行用ガイドローラーを付けたウニモグ
  • 鉄道車両も軽々と牽引できる
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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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