ビートルの皮を被った最新レーシングカーで激走! ベルギー発祥の伝統レースが想像のナナメ上をいくバカっぷりだった (1/2ページ)

ビートルの皮を被った最新レーシングカーで激走! ベルギー発祥の伝統レースが想像のナナメ上をいくバカっぷりだった

この記事をまとめると

  • ベルギーで25年も続いているワンメイクレース「VW Fun Cup」
  • 見た目はビートルだが中身はまったく別物のレースマシン
  • ヨーロッパ中にファンを拡大して盛り上がっている

ゆるいルックスだけど中身は別モノのレース専用マシン

 レース車両のカタチはまんま「VWタイプ1」こと「ビートル」だが、中身は鋼管チューブラー・フレームにFRPボディ、エンジンは現代のVW製2L直4、もちろん水冷ユニットを使っている。なぜそんな風にするかといえば、ノービス(初心者)ドライバー向けでファン目的のレースとはいえ、だからこそ最新のFIAレギュレーションに合致させた、安全性の高いワンメイクレースとするためだ。

鋼管フレームにFRPボディでエンジンはVWの水冷2L

VWの水冷180psエンジンで799kgのマシンを駆りたてる

 主催団体の一部、「WRT」傘下の精密金属加工会社で鋼管チューブラーフレームを製作する「AMPベルギウム」は、トヨタGRヨーロッパをも顧客に抱えている。生産キャパは年産90台ほどだが、VWファン・カップの人気が高まって数百台がすでにラインオフした現在では、WRTは真顔で「ベルギー最大の自動車コンストラクター」を名のっている。

 ちなみに現在のカップ車両は2L/180psで車両は799kg、トランスミッションはサデヴ(SADEV)製シーケンシャルという、ファニーな見た目だが限りなく本気仕様だ。

エンジンはリヤミドに搭載、ボディ後半部をガバっと外せる

国際格式のコースで和気あいあいとレース

 実際、あのアイコンともいえるビートルのカタチで大真面目に競り合うのだから、人気が出ないはずもなかった。しかも、スパやザンドヴォールト、アッセンやゾルダー、マニクールといった、F1すら開催してきた国際格式で質の高いサーキットが舞台。加えてFIAレギュレーション的には2座カテゴリーなので、体験試乗などで助手席からレースの世界を疑似体験できる身近さもあり、潜在的なエントリー層の裾野をも拡げやすい。

ワンメイクのマシンは年産90台だが25年も続いているので台数は多い

ワンメイクレースというと小さなサーキットでのハードな競争をイメージしがちだが、レースの本場欧州はワンメイクレースも想像のナナメ上を行く規模だったりする。それが1997年に始まり、今年25周年を迎えた、ベルギー発祥の「VW Fun Cup」だ。