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どっぷり付き合って味わった天国と地獄! それでも色褪せない最後のシルビアS15の魅力とは

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 加茂 新/日産自動車/オーテックジャパン/Auto Messe Web編集部

ブーストアップもタービン交換も選び放題!

 シルビア系最大の魅力はその拡張性。とはいっても自動車メーカー側ではなく、アフターパーツでの拡張性に富んでいる。さまざまな仕様にするためのパーツが用意され、まさにみんなで魅力を高めたのがS15なのだ。

 新車時は250psそこそこだったが、ブーストアップで300ps弱にしてバリバリのレスポンス仕様も痛快で楽しい。タービン交換なら350psくらいまではポーンと出せて壊れない。これがシルビアの魅力。タービンキットも20万円前後なので、工賃とコンピュータのセッティングを入れても35~40万円ほど。ミッションもそのくらいなら許容範囲なので、1200kgそこそこのボディの350psのスペックが、車体+100万円以下で作れた。

 どのパッケージにしようと迷いまくった結果、純正タービンのブーストアップ仕様に乗っていたのだった。

ターボのSR20DETユニットを積むのは「スペックR」

全開で周回していたらミッションが……

 アイシン製6速MTはヤワではないが、強いわけでもない。S15でパワーを出していくと、徐々に内部は辛くなる。筆者もサーキットを走りまくった結果、ギヤが入らなくなってしまった。そもそもS13時代からの5速MTをなんとか6速MTにしてあるので、ギヤが薄くて強度が無いとかいろいろ言われているが、とにかくミッションはいたわりたい。

 でも、シルビアには「ニス6」がある! ニス6とは通称で、NISMO製6速強化ミッションのこと。ニスモが6速MTをベースにギヤ比をクロス化して強化したもので、価格はなんと35万円! 「86/BRZ」のノーマルミッションと変わらない価格で、ニスモの強化ミッションが買えるのだ。これはカッコいい響きだけで買うのもあり(笑)。

純正ミッションを大事にするもよし、「ニス6」を積むもよし

 そんなシルビアはいまだにチューニングパーツが豊富にあり、日産としては最後の軽量リヤ駆動ターボ車でもある。まだまだ乗る魅力はある。問題は価格で、もともとターボエンジンの「Spec.R」は200万円以下ではまず無理。新車を超えるような価格でないとマトモな個体は出てこないのが悩みのタネである。

スペックRの良好な個体は今後も上がる一方なので欲しいときが買い時

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  • 1999年から2002年まで生産された日産S15型シルビア
  • 中古で買ったらサーキット走行の前に隅々まで確認を
  • 交換パーツはその時の相場をしっかり調べよう
  • ターボのSR20DETユニットを積むのは「スペックR」
  • 純正ミッションを大事にするもよし、「ニス6」を積むもよし
  • スペックRの良好な個体は今後も上がる一方なので欲しいときが買い時
  • スペックRの良好な個体は今後も上がる一方なので欲しいときが買い時
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  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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