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かつての名ブランドに激安で乗れる! 「ランチア」の並じゃない激レア車が衝撃のお買い得度

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: STELLANTIS/Auto Messe Web編集部

「じゃない方のデルタ」は出来が良すぎる5ドアのラグジュアリーサルーン

 ここまで読み進めてくれたマニアックなアナタに、イプシロンとともにオススメしたいのが「じゃない方のデルタ」として知られる3代目の「ランチア・デルタ」だ。コンパクトカーというよりも5ドアのラグジュアリーサルーンであった3代目デルタは2008年にデビューし、内装にランチアが得意とするアルカンターラやポルトローナ・フラウ製の本革シートを採用していた。「ガレーヂ伊太利屋」がトータルで200台ほど日本に入れたといわれている。

2008年に登場した3代目ランチア・デルタ

 発売当初に用意されたエンジンは、最高出力が120psおよび150psとなる2種類の排気量1.4L/直列4気筒ガソリンターボと、最高出力190psの排気量1.9L/直列4気筒ディーゼルターボだった。トランスミッションは、それぞれに6速MTとシングルクラッチ式の6速AMTを設定。

 2010年に直列4気筒ガソリンターボエンジンの150ps版が最高出力140psのマルチエアユニット仕様と入れかわり、それと同時に排気量1.75Lの直列4気筒ガソリンターボエンジン(最高出力200ps)を搭載し、6速トルコン式ATを採用した1.8 Di Tジェット16Vが追加設定された。

5ドアハッチバックだが雰囲気はもはやサルーン

 2011年には、最高出力105psおよび120psの2種類の排気量1.6L/ディーゼルターボエンジンを積んだ1.6マルチジェット16Vと、最高出力165psの排気量2リッター/直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載する2.0マルチジェット16Vが追加設定されている。

 日本ではガレーヂ伊太利屋が2008年に150ps版/MT仕様の1.4Tジェット16Vを導入した。モデル末期の2014年までのトータルの販売数で考えてみると、どうやら1.6L/ディーゼルターボエンジン仕様が多く、排気量1.75Lの直列4気筒ガソリンターボエンジン仕様が少ないという傾向があるようだ。

ガレーヂ伊太利屋が日本に入れていた

イタ車のプロが選ぶ究極の1台、注目されてない今がチャンス

 クルマ好きを悩ませる永遠のテーマのひとつとして、プライベートで使う足グルマを何にするか? という問題がある。オモシロイことに、スポーティな新旧イタリア車で、モータースポーツやドライブを楽しむユーザーを徹底サポートしている某有名スペシャルショップの代表と、これまたイタリアン・スーパースポーツカーを愛用している方にはお馴染みとなっている某有名スペシャルショップの代表が、足グルマとして3代目デルタの1.8 Di Tジェット16Vを選んでいる。

内装はアルカンターラや本革を用いた上質な質感

 以前、新旧イタリア車を取り扱っている某代表に3代目デルタについて伺ったことがあり、その際にゲットすることができたイイ話を記しておこう。

「イタ車屋のオヤジが乗るクルマとしてほかにいいものがないので、3代目のデルタをずっと探していたんですよ。カッコイイからね。このクルマなら高級旅館に行っても平気。ハイクラスのホテルでも扱いがいいよ。正直に告白すると、3代目のデルタがデビューしたとき、えっ、これがでデルタ? って思ったんだ。でも、いま見ると本当にスタイリッシュだよね。カタチがイイ」

「ランチアじゃなきゃいけないシーンっていうのがあるんだよ。ランチアって、ボッテガのバッグとかを持って、ヒールとかを履いてオフィスに通っている女性にも似合うしね。お医者さんや弁護士さんが乗るクルマでもある。彼の国では“ランチア・カッパ”とかが社用車として使われることもあるよ。経費で落とすことができる最上位クラスのクルマらしいからさ」

2011年からクライスラー顔になった

「クルマ屋がふたりとも“いいクルマ”だと思って乗っているんだから間違いないね。ドライバーズカーなので、走って楽しい。高速巡行も楽しい。走行2万kmちょっとの個体をゲットして、もうすぐ4万3000km。伊勢とかにも行った。低速トルクがすごくあって、すぐ加速してしまうから渋滞路とかは逆に大変なんだけど、リヤシートがリクライニングするだけでなく、前後スライドまでするので、とにかく使い勝手がいいんだ。うちの奥さんはアバルト124スパイダーで出かけるのはイヤがるから、プライべートも仕事も使い勝手がいいデルタに乗っているよ。ドリンクホルダーに飲み物を入れておくと、エアコンの冷気で冷えるんだよね」

 と、このように、3代目デルタはイタリア好きの通が選ぶ究極の1台であり、相棒にすることで快適かつ刺激的なカーライフを堪能することができる。ユーズドカーの相場が100~190万円程度なので、自動車趣味人がその魅力に気づいて買い漁る前に購入しておくが得策だ。

真に上質なイタリア車を乗りこなしたいならおすすめ

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  • 初代ランチア・イプシロン
  • 2代目ランチア・イプシロン
  • 5ドアハッチバックだが雰囲気はもはやサルーン
  • ガレーヂ伊太利屋が日本に入れていた
  • 2011年からクライスラー顔になった
  • 2008年に登場した3代目ランチア・デルタ
  • 内装はアルカンターラや本革を用いた上質な質感
  • 真に上質なイタリア車を乗りこなしたいならおすすめ
  • 「クライスラー顔」となった3代目イプシロン
  • 使い勝手のいい5ドアコンパクト
  • 3代目イプシロンのインテリア
  • ランチアの伝説的なラリーカーたち
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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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