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クルマ好きなら人生一度は「魔法の絨毯」を味わうべし! 最後の「ハイドロ・シトロエン」がいまお買い得だった

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/STELLANTIS/Auto Messe Web編集部

2代目C5とC6には最終進化形「ハイドラクティブIIIプラス」が搭載

 2001年にリリースされた初代シトロエンC5では「ハイドラクティブIII」となり、サスペンション系とハンドル/ブレーキ系のオイル経路を完全に分離。車速や路面状況に応じ、車高の自動制御も行われるようになった。

 2005年に登場したシトロエンC6や2007年にリリースされた2代目C5に搭載されたのは進化版の「ハイドラクティブIIIプラス」で、セルフレベリング機能、スポーツモード、高速走行時に車高を自動的に12mm下げる機能、低速走行時に任意で車高を上げるといった機能などを備えていた。C6では、1秒間に最大400回、16段階のダンピング制御を行うという電子制御アクティブダンピング機能が採用された。

C6に搭載のハイドラクティブIIIプラス

 日本のマーケットにおいて、C6が2012年、C5が2015年に販売が終了となったことで、国内において新車でハイドロニューマチック・サスペンション/ハイドラクティブ・サスペンションを装備している車両を購入できなくなった。だが、ウレシイことに上質かつ買いやすいプライスの中古車が流通しており、ある意味、いまが購入の好機なのだ。ラストチャンスといってもいいかもしれない。

2007年登場の2代目C5

C5なら100万円以下、C6も100万円台で買えてしまう!

 シトロエンの魅力は、いつの時代にも一貫しているエレガンスとダイナミズムが融合したスタイリングと、「魔法の絨毯」とも称される通称「ハイドロ」サスペンションだといえるが、C5とC6であれば、その両方を安心かつリーズナブルなプライスで味わうことができるわけである。

 C5はエグザンティアの後継車種として登場したファミリーカーで、初代は5ドアハッチバックセダンおよびステーションワゴン(ブレーク)、2代目は4ドアノッチバックセダンおよびステーションワゴン(ツアラー)がラインアップされた。C6はXMの後継モデルとなるフラッグシップセダンで、いかにもシトロエンらしい大胆なエクステリアデザインを採用していた。

2005年登場のフラッグシップセダン、C6

 中古車市場を見てみると、C5は100万円以下の個体がゴロゴロしており、セダンが30~165万円、ステーションワゴン(ツアラー)が65~200万円といった相場だ。C6も100万円台で十分狙うことができ、70~300万円といった相場となっている。

 両モデルとも、購入時には内外装のコンディションの良し悪しを確認しつつ、エンジンやハイドラクティブ・サスペンションを含む、各主要部の整備履歴をしっかりチェックしたい。そして、ATやエアコンの作動状況も確認し、年式、グレード、装備ではなく、現況を判断材料として選ぶほうがいいだろう。

 アッパーミドルクラスのC5、あるいはアッパークラスのC6をパートナーとして、フランス車の真髄を愉しんでみてはいかがだろうか。

C6はリヤのスタイルも特徴的

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  • 1955年のシトロエンDSで初採用されたハイドロニューマチック
  • 2005年登場のフラッグシップセダン、C6
  • C6はリヤのスタイルも特徴的
  • 2007年登場の2代目C5
  • 上2枚:SM、左下:XM、右下:エグザンティア
  • C6に搭載のハイドラクティブIIIプラス
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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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