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ホンダが軽カーにF1の技術を投入した「ビート」は本気のミッドシップだった! カタログにはない軽快な走りの秘密とは

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

F1由来の技術を採り入れた3連スロットルを採用

 エンジンは、十分なパワー、軽量・コンパクト、低燃費やドライバーの気持ちに直結した抜群の応答性などが重視された。そこでナチュラルで鋭いレスポンスが得られるNAエンジンとして、新開発のMTREC(Multi Throttle Responsive Engine Control system)を採用。これはF1由来の技術を採り入れた3連スロットルである。そのほかにも小型車並の5L大容量エアクリーナー兼用チャンバー、テーパーポートインテークマニホールド、燃料噴射制御マップ切り替え方式なども採用していた。スペックは64ps/6.1kg-m。ホンダビートのカタログ

 サスペンションは4輪ストラット(リヤはダブルリンク式)を採用、前後異径タイヤ(13インチ/14インチ)とし、ブレーキにはクラス初の4輪ディスクブレーキを採用していた。カタログではこのあたりの情報もサラリと紹介されている。

 そのほかに、品目数は驚くほどではなかったが、別刷りのアクセサリーカタログが用意され、オーディオ(ドアスピーカーは3本ビス止めだ)のほか、トランクフードラック、亜鉛ダイカスト製のフューエルリッド、リヤスポイラーなどが紹介されている。

 ノーマルのスチールホイールもスタイリッシュだったが、もちろん専用のアルミホイール(サバンナグレーの切削/塗装タイプだった)も載っているほか、ビート専用仕様というワイヤー式スプリングチェーンもあった。インテリアではモモのステアリングホイール(ギブリ3)や、アシスタント側だけ閉じて使うこともできるトノカバーなども用意されていた。

 そういえばステアリングホイールに関連して、軽4輪車初のSRSエアバッグシステムの装着車を設定したのも、意外やこのビートだった。 

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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