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5000万円で落札! アルファ ロメオ「8C」は今後ますますプレミアがつく!? 走行距離6000キロの個体で占う

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TEXT: 塩見 誠(SHIOMI Makoto)  PHOTO: 2022 Courtesy of RM Sotheby's

お披露目前に完売した8C

 合計してもわずか1000台しか存在しない「8Cコンペティツィオーネ」と「8Cスパイダー」。当然というべきか、オーダーが殺到して、日本ではお披露目する前に完売している状態だったと聞いている。

 その状況は世界的にも同じだったようで、アルファ75以来アルファ ロメオ車が正規輸入されていなかったアメリカでも8Cシリーズは販売され、やはり瞬殺だったと聞く。

 ちなみに、8Cコンペティツィオーネのイタリア本国の割り当て台数は、500台中70台。日本にも同じ70台が割り当てられた。ところがアメリカには99台が割り当てられている。しかし8Cスパイダーは、日本にはコンペティツィオーネと同じ70台が割り当てられたが、アメリカは35台のみ。

 そんな35台のうちの1台が、2022年8月19日にモントレーで開催されたRMサザビーズオークションに出品された。赤、イタリア語で「ロッソ」のボディカラーは、アルファ ロメオを象徴するもので、2009年式で走行距離は3733マイル(約6000km)。オスカー・デイビス氏が新車で購入し、コレクションしていたというのがこの個体の素性だ。

新車価格は2650万円

 新車当時、日本での販売価格は2650万円。アメリカでは29万9000ドルで販売されていたが、このオークションでのエスティメート(落札予想価格)は30万ドル〜40万ドル(邦貨換算約4100万円〜5500万円)となっていた。新車価格と500台しかないモデルであるということを考えれば、妥当なものといえるだろう。そしてオークション当日の落札価格は、36万8000ドル(邦貨換算約5000万円)だった。

 すでにアルファ ロメオは、今後のモデルは電動化するということを表明している。すなわち、おそらくは2度と手に入らないであろうアルファ ロメオの、ICE(内燃機関)のピュアスポーツカー。そういった希少性を考えれば、40万ドルを超えるのではと予想していたが、その予想は外れてしまった。

 クルマをリセールバリューを念頭に語るのは正直なところ好きではないのだが、8Cは所有して損のない1台だと言えるだろう。

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  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 1965年生まれ。学生時代からオートバイとクルマに熱中し、自動車雑誌編集ののちフリーランスライターに。これまでAE86トレノ、CC72Vアルトワークス、E38AギャランVR-4RS、1980年式シロッコ、CD9Aランサー・エボリューション、プジョー306スタイルなど、クルマを乗り継ぐ。オートバイはCB250RS、RZ250、ZZ-R1100、T-MAXなどつねに複数台所有。現在の愛車はフタ桁ナンバーのアルファ ロメオ156V6とサーキット遊び用のNCP91ヴィッツRS・TRDターボM、JA45クロスカブ。
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