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レトロ風「顔面変更」が欧州で流行!? シトロエン「ベルランゴ」の「2CV」顔をパリサロンで直撃してきました

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TEXT: 南陽一浩(NANYO Kazuhiro)  PHOTO: 南陽一浩/Caselani

【中】「スペースツアラー」の「タイプHG」風

 続いてお隣にはミドル級、でもパネルバンのジャンピーではなくリヤウインドウを備えたパッセンジャーバンであるスペースツアラー、そのタイプHG仕様が置かれていた。最大で9名乗車までシート設定が可能なタイプで、しかも展示車両はルーフテントもオプションで備えていた。

 こちらはICE(内燃エンジン)なら1.5Lまたは2Lのディーゼルだが、フロント、ミドル、リヤの3列ウインドウを備えたパッセンジャーバンはEVのみ選べるボディで、バッテリー容量50kWh/航続距離230km版か、75kWh/330km版が用意されていた。出力はディーゼルが120psか140ps、EVは100kW(136ps)と、ほぼ横並びだ。

 シトロエン純正のホワイトの上に、FRPグラスファイバーにはスカイブルーの塗装が施されたツートーン仕様で、キット込みのベース車両は5万9100ユーロ(約900万円弱)~となっていた。ディーゼルなら4万300ユーロ(約600万円強)~を選べるあたり、EVはまだまだ始まったばかりであることがうかがえる。

【小】「ベルランゴ」の「2CVフルゴネット」風

 そして3台めは最新のコンバージョン、2CVフルゴネット風のベルランゴ。ベースはショートボディのパネルバンだ。先のHトラックよりさらにメタリックなマットシルバーの出で立ちで、往年のようにパネル補強のためでないとはいえ、リブの仕上げも秀逸だ。バンパーと左右フロントフェンダー、ボンネットのパネルを吊るしのものから換えて、サイドからリヤにかけては外側からFRPグラスファイバーのパネルを足すという手法は、ベルランゴでも同じくだ。

 往年の2CVフルゴネットのディテールを忠実に再現するというより、その雰囲気をきちんと解釈して現行モデルのボディラインに無理なく移し替え、それでいて「らしく」見えてしまう仕上がりは、さすがイタリア、カロッツェリア文化の面目躍如だ。

 ベルランゴについては、ë-ベルランゴでもICEでも、すべてのボディ・バリエーションが選べる。車両ベース価格は3万7500ユーロ(約580万円)~、キットのみの価格は1万6800ユーロ(約245万円)となっている。

 ちなみにLEDが組み込まれた丸目のライトは、どこから? と訝しんでみたら、ロゴが入っていた。2CVフルゴネットにはジープ・レネゲード用とおぼしきものが。そしてタイプHGにはフィアット500用、さらにHトラックの丸灯はジープ・ラングラー用のようだ。ステランティス・グループの恩恵がこんなところに現れるとは。さすがイタリアン・ジョブ、グッジョブ!

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