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「ドリフト禁止」のサーキットはなぜ増えた? 「騒音」だけじゃない一部のモラルの低さが原因でした

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 写真AC

ドリフト禁止の理由3 周辺道路でのマナー違反

 これはドリフト愛好家だけに限らないことだが、自慢のチューニングカーを見てもらいたいのか、何がしたいのか分からないのだが、近隣道路を猛スピードで走る人も後を絶たない。休日にサーキットに来てテンションが上がっているのかもしれないが、サーキット内で全開にできるのにわざわざ近隣の公道で飛ばすなんて許される行為ではない。

 もともとタイムではなく、他人に見せることで採点されるのがドリフト競技。そういった他人に見られたいという願望が強いのか、爆音でサーキット近くを走り、コンビニではアイドリングしっぱなしというオーナーも少なからず見受けられる。

 車両側の問題も多い。ドリフトに限った話ではないが、非合法なマフラーで爆音を散らす最低なチューニングカーもいる。とくにブツけやすいドリフトでは車両がボロく、マフラーも元々うるさいのか、折れてしまっているのか、とんでもない爆音車両も少なくない、そういった車両が通過するだけで周辺住民に悪い印象を与えていることもある。

 サーキットによっては市街地を通らないルートでの往来を推奨していることもある。そういった最低限の配慮をした上でサーキットを楽しむようにしてもらいたい。

ルールとマナーを守って楽しんでほしい

 あるプロドライバーは「自分の家がサーキットの隣だったらどう思う?」と言った。年に数度のサーキット走行にテンション爆上がりで、公道を自慢の爆音でブンブン走って、片付けるのが面倒だからゴミはポイッ。そんな人が毎日のように自宅の隣に来られたらどうだろうか。サーキットにクレームも入れたくなるというもの。

 その日よければ自分だけはいいと思うのだろうが、自分の走る場所を自分で潰しているだけの話。イキがって生きても、かっこいいと思っているのは自分だけ。武勇伝をチヤホヤしてくれるのも地元の後輩だけ。せっかく日本を代表する世界的モータースポーツを楽しんでいるのだから、胸を張って堂々と、ルールとマナーを持って楽しんでもらいたい。

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  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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