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8年越しに開催された「GBラリー」とは? 亡きエリザベス女王に捧げるラリーイベントが英国大使館からスタート

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 堀口邦彦/徳永茂/奧村純一

秋の駐日英国大使館で新旧の英国車たちが競演

 GBラリーのスタート当日、2022年11月18日の英国大使館には、今回最も古い1926年製のベントレー「3リッター」から最新型のスポーツカー、そしてラグジュアリーサルーンに至るまで、およそ70台の新旧英国車が集まり、1929年に建築された歴史的な建築の前に並んだ。じつは英国大使館内の建物はすでに一部解体も始まっておりビルへの建て替え準備中だが、その見納めにふさわしい新旧英国車の競演を見せたのだった。

 大使館公邸での英国式ブレックファーストからの開会式では、初の女性駐日英国大使であるジュリア・ロングボトム大使の挨拶、アストンマーティン日本および韓国リージョナルプレジデントのグレゴリー・アダムス氏、ベントレーモーターズジャパン代表・牛尾裕幸氏といったスポンサー企業代表に続き、今回のGBラリー大会顧問である日本自動車史研究家・小林大樹氏がスピーチ。

『カーグラフィック』創刊者であり自動車ジャーナリストであった故・小林彰太郎さんのご子息であり、日本自動車史研究家である小林氏は、今年2022年はイギリスを代表するオースチン・セブンの生誕100周年の賑わいのなか、その影響力のエピソードとして、日本のダットサン11型がオースチンをコピーしたクルマだとまことしやかに語られていると言及。当初その疑惑を向けたオースチンの創業者であるハーバート・オースチン自身が、ダットサンは独自技術のクルマだと認めたこと、わが国の自動車の歴史であり、誇りであることをアピール。父親譲りのウイットを含みながらも気骨のある素晴らしいスピーチを行った。

初の女性駐日英国大使がスタートフラッグ

 そしていよいよ8年ぶり、2回目のGBラリーがスタート時間を迎えた。1号車のインヴィクタ「4 1/2リッター」の出発は8時45分、ゼッケン順に1分おきのスタートで、2日間にわたるラリーが幕を開けた。英国大使館を出発し、千鳥ヶ淵の並木道を通って代官町から首都高速へ。2014年の初開催時は東名高速道路を経由し、箱根ターンパイクから伊豆箱根を周遊するコースだったが、今回は「道志みち」から山中湖を経て富士スピードウェイへと向かうルートだ。途中、三国峠でのワインディングも心地よい設定がうれしい。

 そして富士スピードウェイにある「富士レクサスカレッジ」にてランチを終えたあとは、「PC(Prove Cronometrate)競技」(別名・線踏み競技)の開始となる。決められた区間を設定された時間に、いかに近い時間で正確に走行するかを競う、ヒストリックカーラリーではおなじみの競技は、車種や年式といった新旧も関係なく楽しめる内容。初心者もきっと楽しめたことだろう。次回はPC競技にトライする参加車両を詳しくご紹介したい。

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