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ルノー新型「カングー」が日本上陸! 旧型と何が変わった? 新旧でパッケージングを比較してみました

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: 宮越孝政

新型カングーは「クラストップの積載容量」を目指して開発

しかし、それには理由がありそうだ。というのは、全長が210mm伸びたのは、おそらくデザイン的なもので、むしろホイールベースが15mmしか伸びておらず、さらにこれから説明するラゲッジルームの容量アップが、その秘密と考えられるのだ。

新型カングーは「クラストップの積載容量」を目指して開発されている。実際、商用車ベースゆえの四角四面で出っ張りのない使いやすいラゲッジルームは、後席使用時の容量で先代より115L増えた775L、後席格納時では先代より132L増しの2800Lを実現。

寸法としては後席使用時の奥行きは先代比+100mmの1020mm、後席格納時で先代比+80mmの1880mmとなっている(メーカーデータ)。つまり、新型は後席より「クラストップの積載容量」を目指すため、キャビンに対してラゲッジスペース優先パッケージとなり、それゆえに後席膝周り空間はやや減っていると考えられる。新型ルノー カングーのラゲッジスペース

なお、ダブルバックドアを継続採用した(当初は日本仕様のみの設定だった)ラゲッジルームの開口部地上高は、先代の545mmに対して新型が実測570mm。世界のステーションワゴンの平均値が620mmだから、依然、重い荷物の出し入れは楽々である。

ちなみに、ダブルバックドアが最初に開く左側を全開にしたときの車体後部に必要なスペースは、先代の995mmに対して新型は825mmと、より車体後方が狭い場所でも開けやすくなっていた。いずれにしても、室内空間のゆとりは依然カングーならではで、荷物の積載性、積載力が増したことになる。つまり乗用ユーティリティカーとしての資質が一段と高まったことは間違いない。

* * *

今回の新型カングーのパッケージング新旧型比較の報告はここまで。このあと、新型ガソリンターボ、ディーゼルターボのそれぞれの試乗記(カングー初の先進運転支援機能の搭載の詳細含む)、ガソリンVSディーゼルモデルの走行性能比較、アウトドア目線での新型の実用度、そして愛犬家&愛犬目線での使い勝手検証などについてあらためて報告したい。

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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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