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クラシックカーラリーでの勝利の道は「コ・ドライバーとの信頼関係」と「計測器」にあり! 優れアイテム「RALLY TIME KEEPER」とは

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/プレサイド

Bクラスにランクアップ!

ここまで読んで察した方もいるかもしれないが、クラシックカーラリーはコ・ドライバーの方が頭を使う。とくに今回の機械は、ボタンの数が多く、ラリーコンピューターとも呼ばれているRALLY TIME KEEPERは、操作方法がTIME SHOTよりも複雑だった。

AMW編集部チームの場合、一緒に仕事はするもののプライベートで交流を深めているわけではない。そのため練習する時間もなく、スタート地点となる門司港に到着してからのぶっつけ本番となった。正直に胸の内を明かすと「クラシックジャパンラリー2022 門司」で上手く使えるか心配だった。クラシックカーラリーは何かが少しでも変わると上手くいくとは限らないからだ。

しかし、コ・ドライバーの見事な取り扱い&声出しによるカウントダウンで的確に指示してくれたので、Bクラスの5位相当(獲得ポイント:42425)という2戦目にしては好リザルトでフィニッシュすることができた。機材を変えることで、明らかに成績がアップしたといえるだろう。

アルファ ロメオ ジュニアのインパネ

ちなみに「クラシックジャパンラリー」では有効競技区間から各車ワーストタイム3区間を排除した数値で誤差平均を算出し、3段階のクラス分けを行っている。

Aクラスは対象区間の誤差平均タイムが0.00秒以上~0.07秒以下のドライバーおよびクラシックジャパンラリー過去大会の総合順位優勝~5位までの入賞ドライバー、Bクラスは対象区間の誤差平均タイムが0.08秒以上~0.15秒以下のドライバー、Cクラスは対象区間の誤差平均タイムが0.16秒以上~0.30秒以下のドライバーといった感じだ。上記のほかにクラス外もあり、こちらは対象区間の誤差平均タイムが0.31秒以上のドライバーということになる。

順位アップの秘訣は機材にあり!

RALLY TIME KEEPERは、内蔵バッテリーがあるため前夜にホテル内で入力した秒数を保存することができた。さらに一度にたくさんの秒数も入力が可能だ。競技直前にシガーソケットから電源を取り、慌てて秒数を入力して、バタバタした状態でPC競技に臨んでいたTIME SHOTよりも大幅にリラックスした状態で走行できる点が成績アップにつながったのだと思う。入力した秒数が間違っていないかをチェックするゆとりがうまれ、ヒューマンエラーを回避できたことも大きかった。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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