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見た目以上に運転は難しくない! 憧れのスーパーセブンは「思った以上に快適」だった【AMWリレーインプレ】

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TEXT: AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)  PHOTO: AMW 米澤 徹

走り出した瞬間から軽さとダイレクト感を感じられる

やや見えにくい位置にあるキーを差し込み、ワクワクしながら赤いスターターボタンを押すと軽いクランキングのあとに「ヴフォン」と吠える。軽くブリッピングをさせてみると、右足にリンクするようにタコメーターが跳ね上がった。ダイレクト感がすごい。

やや硬めのギアを1速に入れ、クラッチをそ~っと繋ぐとスッと動き出した。か、軽い……車両乾燥重量は440kgしかないから当然だ。クラッチのミートポイントが手前で、発進こそ最初だけ苦労したが、シートに収まってしまえば普通に走ることができる。

今回は170Rなので、飛び石などを考慮し、帽子にサングラス、排ガスで顔を真っ黒にしないようにマスクを着用して試乗したが、ハーフヘルメットにゴーグルというスタイルが理想的といえる。

そんなわけで、下半身以外はすべてむき出しなので、楽しいというよりは、どちらかといえば、怖いぐらいだ。車間距離を一定に保ち、2車線のところではなるべく並ばないように意識するなどのコツこそ必要だが、それ以外は気を使うことなく走ることができる。交差点を曲がるだけでも、楽しいと思えるのも軽さのおかげだろう。誰もが振り返るスタイリングにビビりがちな私はなるべく一車線と裏道を選んで走るようにした。

クルマに興味がない人でも魅力的に映る

一時停止を停車すると、偶然、GRスープラの試乗に付き合ってくれた友人と遭遇した。せっかくなので安全な場所にクルマを駐めて助手席に座ってもらうことにした。

「スーパーセブンっていうんだ? すごいね、初めて見たよ。軽自動車登録なの? シートは硬いけど、収まってしまえば居心地がいいね。足元も思ったよりも狭くない。動くと怖そうだけど、それなりの装備をすれば、助手席でも楽しそう」

と、クルマに興味がない人でも魅力的に映るようだ。

友人が気づいたように、街なかでは、注目度も満点で、試乗中に多くの人から指をさされた。宅配便のお兄ちゃんにはすれ違い様に「今度乗せてよ!」と声をかけらたり、信号待ちで小さな子供に「ママーしゅごい!」という声も聞こえた。スーパー7には人の心を動かす何かがあるらしい。

撮影を済ませ、コンビニに向かうことにした。駐車場入口の段差こそ気を使うが、それ以外は普通の軽自動車と同じだ。飲み物を買い、クルマに戻るとスマホで撮影している女性が居たので、声をかけてみると、やはりスーパーセブンが珍しいということで吸い寄せられたという。

これまたせっかくなので、インプレッションを伺いたく助手席に座ってもらうことにした。

「私も運転をしますが、シートに立ってから乗り込むのは初めてです。女性が乗るときは、足を載せたあとに汚れを拭き取るかタオルを置く必要がありますね。座った感じは、ジェットコースターというか……夢の国にあるアトラクションの乗り物みたいです(笑) これでデートに行こうって言われたら嫌ですけど、近所に買い物に行こうって言われたら乗っちゃうかもしれません!」

といった感じで、拒絶反応どころか意外にも興味本位で乗ってみたいという声もあった。

スーパーセブンに乗り込む女性

* * *

今回はスケジュールの関係で25kmほどの距離しか走っていないが、その短い距離でも「怖い」から「十分に愉しい」に変わった。交差点ではヒール&トゥが決まり、自分が思い描いたドライビング通りに走れれば、まさに人馬一体を味わえた。見た目以上に運転は難しくないのがポイントだ。とはいえ、走り終えたあとの疲労感が凄い。その後のお風呂は最高に気持ちよかった、ということでもあるのだが。

過去にスズキ カプチーノを所有していたことがある私だが、軽スポーツカーはあらためて魅力的な1台だなと思った。いやー、やっぱりスーパーセブンいいなぁ……と価格表を見たら698万5000円(税込)。うーん、乗り味も値段もスパルタンな1台だった。

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  • AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)
  • AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)
  • 1991年生まれの秋田県出身。15歳のときに上京し勉学に勤しむも、高校生時代から東京都内をカメラ片手に自転車に乗って、神出鬼没、車屋巡りをする日々を送る。社会人になり、その時に出入りしていた趣味系自動車雑誌の元編集局長に呼ばれ、交通タイムス社に入社、現在に至る。イタリア車が趣味の中核ではあるものの、クルマに関連する本やミニカーを集めまくる根っからの収集癖おさまらず……。古書書籍、ミニカー、これらの山の中で生活を続けている編集者。
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