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山奥の山小屋ライフ、水の確保は大事です! 思い切って井戸を掘ることにしました【おとなの山遊びVol.13】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

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山小屋での楽しいひとときを過ごすために水が欲しい!

コロナ禍のさなかに縁があってスタートさせた山遊び。開拓からスタートし、ログハウスなど快適に過ごす環境が揃ってきました。今回はライフラインの充実ということで、水を確保します。

沢の水をそのまま使うのは抵抗が……

ゴールデンウィークは山遊びに最適なシーズン。暑すぎず寒すぎないうえ害虫もまだまだ少なく、何かしら大きな作業をするのが恒例となっている。今年のテーマは快適に長期滞在するために必要なインフラ、なかでも水をいかにして使いやすく敷地内に引き込むかだ。

以前に書いたとおり秘密基地は目の前がキレイな沢で、ログハウスがある場所との直線距離は3mもない。ただし高低差は小さいところでも2.5mほどあり、バケツなどで組み上げて使うのはちょっと面倒。また、自分たちより上流で活動する人間がおらず、見た目は濁りもなく澄み切っているとはいえ、飲んだり洗い物に使うのはリスクが大きすぎる。

そこで土地の所有者から聞いた話を頼りに、沢の向かいにある山から湧水を引こうと探索に出た。

だいぶ昔ではあるがホースで取り込んだことがあり、検査したら水質も飲用に耐えうるレベルだったとか。雪解けを待って仲間と沢を登ってみた結果、たしかに500mほどで水が湧く場所に到達した。

ただし何十年も人が立ち入っていないルートだけに獣道より険しいし、倒木や岩をびっしり覆う苔でとてもじゃないが安全とは言い難い。ホースを引っ張りながら同じ道をたどるのは厳しいように思え、かつ取水口に溜まる落ち葉をマメに取り除かないと衛生的に不安。しかも雪解け直後なのに水量は意外に少なく、あまり効率的ではないという結論に達した。

思い切って新たに井戸を掘ることに

振り出しに戻ったとき思い出したのが、とある文献で読んだこのあたりの歴史。大正から昭和の初期までは鉱山として栄えたらしく、社宅などが密集する賑やかな時期があったらしい。たしかに何十年も堆積した落ち葉の下にトロッコのレールと思わしき遺構があったり、スラグと呼ばれる金属を精錬するときに出る副産物が広がるエリアもある。

そして社宅があったであろう平地には、若干ホラーな雰囲気が漂う古井戸も。閉山のときに埋められており使うことはできないが、この場所で暮らす人々が井戸水を活用していたのは確かだ。

古井戸

さらに目と鼻の先を流れている沢は、日照りが続けば干上がることもある。ただし数十m先からは再び地表を流れ始めるので、おそらく部分的に地下に潜っているだけだろう。つまり井戸を掘れば安全かつ確実に水を得られるはず。

とはいっても昔ながらの「掘り抜き井戸」ではなく、DIYしやすく場所も取らない「打ち抜き井戸」だ。調べてみると自分で作った人たちの動画やブログが多く見つかり、3万円ほどで「井戸掘り道具セット」なんてものが買えるらしい。

そのまま飲めるかどうかは検査しないとわからないが、周囲の環境や過去に生活用水として使っていた歴史から、手洗いにすら使えないレベルではないはずと予想している。

というワケで数ある道具のレビューを吟味したうえで、思い切って打ち抜き井戸のDIYにチャレンジしてみたい。水を自分たちの敷地内から汲み上げることができれば、長期滞在に不可欠な風呂の製作にも弾みが付く!

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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