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三菱「ギャランスポーツGT」はスバル「インプレッサスポーツワゴン グラベルEX」よりも時代を先取りしていた! クロスオーバーSUVの先駆けでした

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TEXT: 小鮒康一(KOBUNA Koichi)  PHOTO: AMW編集部

GTとRVを掛け合わせた1台だった

三菱の「ギャラン」といえば、現在は残念ながらラインナップから消滅してしまったものの、ミドルクラスのボディを持つスポーティなセダンというイメージがあり、三菱を代表する車種のひとつだ。とくに1987年に登場した6代目モデルは「VR-4」というトップグレードに、2Lのターボエンジンと4WDシステムを搭載。WRCでは6度の優勝を飾るなど、ランサーエボリューション登場以前の三菱の主力ラリーベースマシンともなっていた。そんなスポーツセダンとして名を馳せたギャランに、突如派生車が設定されたのは1994年9月のこと。通算7代目となったギャランのモデル途中で追加されたのが「ギャランスポーツ」なる車両だった。

VR-4譲りの240psを発生する2L V6ターボエンジンを搭載

スポーツというくらいだからVR-4を上まわるホットモデルなのかと思いきや、じつはこのモデル、輸出仕様に設定されていた5ドアハッチバックボディを国内向けに仕立て直したもの。

なかでも「GT」グレードは、VR-4譲りの240psを発生(MT車)する2L V6インタークーラーターボエンジンの心臓部に4WDシステムを組み合わせていた。エクステリアは2トーンカラーにグリルガード、ルーフレールを備えた仕様となっており、カタログには「GTの走りと、RVの楽しさ」を掛け合わせた「GTRV」の文字が躍っていた。

三菱ギャランスポーツGTのエンジン

クロスオーバーSUVという言葉が生まれる前に存在したRVテイストを融合させたハイパワー4WD車といえば1995年に登場したスバル「インプレッサスポーツワゴン グラベルEX」が知られるところだが、じつはギャランスポーツはそれよりも前に登場していたモデルということになる。

ちなみにギャランスポーツにはRVテイストをプラスした「GT」だけではなく、NAエンジンを搭載し、前輪駆動レイアウトとなる素のギャランスポーツもラインナップされていた。こちらはモノトーンカラーにグリルガードもなしというスッキリとしたスタイルで、欧州の実用車マニアには刺さるであろう佇まいである。

そんな個性派モデルのギャランスポーツではあったが、実のところ三菱としては当時大人気となっていたスバル「レガシィツーリングワゴン」に対抗する車種が欲しかったため、苦肉の策としてギャランスポーツを導入したとも言われている(当時はコンパクトな「リベロワゴン」か大柄な「マグナワゴン」~「ディアマンテワゴン」しかなかった)。

しかしリアウインドウが大きく傾斜した5ドアハッチバックボディは、ステーションワゴンに対抗するには力不足であったことは否めず、1996年にようやく8代目ギャランをベースとしたステーションワゴン、「レグナム」が登場することになったのだった。

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