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NAPAC第7回総会が開催、新会長に中嶋敬一郎氏が就任「三事業部がひとつになって横断型の施策に取り組みます」

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TEXT: AMW 西山嘉彦(NISHIYAMA Yoshihiko)  PHOTO: AMW 西山嘉彦

  • 2023年10月24日、NAPC(日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会)の第7期総会が東京のグランドプリンスホテル高輪で開催された
  • 別室で行われた記者会見風景
  • 新会長となる中嶋敬一郎氏の挨拶。業界を活性化させたいという強い思いが伝わってくるスピーチであった
  • NAPAC中嶋敬一郎会長
  • NAPAC理事 ASEA事業副部長 萩原正志氏
  • NAPAC副会長 JAWA事業部長 田中知加氏
  • NAPAC理事 JAWA事業副部長 石津克也氏
  • NAPAC副会長 JASMA事業部長 鈴木高之氏
  • NAPAC理事 JASMA事業部副部長 水口大輔氏
  • NAPAC会長は、高瀬嶺生氏から中嶋敬一郎氏に引き継がれた

NAPAC会長に株式会社共豊コーポレーション代表取締役中嶋敬一郎氏が就任

2023年10月24日、NAPAC(一般社団法人日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会)の第7期総会が東京のグランドプリンスホテル高輪で開催された。当総会では、4年間の会長任期を終えた高瀬嶺生氏の後任に中嶋敬一郎氏の就任が発表、新体制でのスタートとなった。AMWでは新会長並びに各事業部の新正副事業部長などのキーマンに、今後の抱負を語っていただいたので、ご紹介しよう。

NAPAC中嶋敬一郎会長

業界全体、そしてNAPACをとにかく活性化したい、そのために会員の全員参加型にしたいと思っています。当然、NAPAC会員の全員は参加は理想ですが、少しでもNAPACの活動に興味を持って参加してほしいですね。そのために準備をこちら側がしていかなければならないと思うので、もう少し横にネットワークを広げて行きたいと思います。

これからは、ひとつだけのカテゴリーでやっていくのは限界がきていると思いますので、いろんなところとの協力をしながら、販路を広げていく、タイミングを見ていくというのをやっていければなと思っています。

今後NAPACの目指すところは、三事業部がひとつになって、横のつながりが生まれ、そこからいろんなものを発信できるようになることです。今まではそれぞれの企業がそれぞれで単独で頑張ってきた経緯があります。それももちろん必要なことですが、それ以上にNAPACとしてもいろんなチャンスやフィールドを与えたり、発信できればなと考えています。今回新たにできた3つの委員会は、この横断型の施策を行うためのものです。

NAPAC理事 ASEA事業副部長 萩原正志氏

ASEAでは長年基準委員長としてやらせていただいています。ASEA独自の認定基準を作ることで、この基準に合わせて時代にあった製品を作っていくわけです。

JAWAやJASMAだと単一の商品で、国が定めた基準があります。しかしASEAの場合はアイテムも多くて、そういう法縛りの線引きというのも違うアイテムが多いものですから、ASEAの独自の基準を作って、それを会員の皆さんに有効利用していただくことをこれまで推進してきました。

これをASEA事業部では継続をしているのですが、時代によって求める基準といったものも変わってくるので、今年は見直しをかけようという話をしております。NAPACで3事業部になりましたので、ASEAですと用品の色が強いのですが、JAWAやJASMAにも加わってもらい、もっと広い領域でタッグを組んでやっていければと思っています。

たとえばNAPACがスーパー耐久24時間の冠をやっています。24時間ですと、通常の3時間、5時間のレースとは違って、キャンプを楽しみながら、家族で観戦に来るという、これまでと違った層が非常に多いのに驚いています。

われわれエンドレスアドバンスとしてS耐に出ていますが、今まではプライベーターやいろんなレース屋さんが集まって、ドライバーもアマチュア中心で、チューニングの一環の延長線上にこのレースがありました。しかし、ここのところ自動車メーカーといったところも参戦してきて、スーパー耐久の立ち位置も多少変わってきてました。メーカーと絡んでやっていくことで、今までにはないものがつながっていくんじゃないかと思っています。

その先にはもちろんASEA基準がやはり有効に使えていくんじゃないかと思っています。ASEAの認定基準の製品が、トヨタのワンメイクレース、GR86/BRZの方にも積極的に公認パーツとなっていますが、もっとそういうのが広がっていけばいいなと思っております。

NAPAC副会長 JAWA事業部長 田中知加氏

課題がたくさんありすぎて山積みだと思います。激動のというか、会長も仰っていたようにずっと続く変化の波に、押し寄せてくる波に耐え切らなければならないというか。耐久力を持った会にならなければならないというのが命題だと思っています。

今までは自助努力だけで、一企業でうまく回せていました。それをみんなの力を合わせて互助精神というか相互の力で、このアフターマーケットというものを大切に育てていかなければならない。全員参画で行けたらいいなと、漠然としたイメージですけど今は考えています。

何も新しいことをしなくても、力を寄せ合わせることでできることがたくさんあると思っています。そんなに難しいことではありません、簡単なことからできることがたくさんあると思います。

今回からスタートしたドレスアップイベント委員会、大役ですよね。まだメンバーも決めていないので、イメージだけですが、横串を刺して、JAWA、ASEA、JASMA各事業部会員社の中からメンバーを募って編成したいと思っているんです。

それこそS耐24時間の冠スポンサーをNAPACがやっておりますけれども、そこにはなかなかドレスアップの匂いがない、今のところ。クルマを楽しむというのはスポーツやレースだけではなくて、いわゆるドレスアップも含まれます。それこそ普段乗っている乗り物としてでも楽しむことができる。そこの部分をどういうふうに表現できるのかというのが、ドレスアップイベント委員会の命題だと思っています。

そのドレスアップですが、ヤンチャのドレスアップだけがドレスアップじゃなくて、ちょっとしたドレスアップ、いわゆるライトカスタムユーザーの開拓はまだ残っています。そこが会長が仰っていた違う団体だとか違う業界だとかとの協力ということになります。

クルマはスキーに行くのにも乗るし、ゴルフに行くのも乗るし、釣りに行くのにも乗ります。なのですが、そのイベントに我々はこれまで出向いていませんでした。そこに一社だけで行ってもなかなかしんどい。それを業界として参加することに意義があるのではなかろうかと考えています。なので具体的にはフィッシングショーとかキャンプとかペットとか、クルマにすごく親和性が高いところに、ライフスタイルとしてクルマを楽しむという要素を伝えられたらなと思っています。

NAPAC理事 JAWA事業副部長 石津克也氏

抽象的ですけど、まだまだNAPACやJAWAという名前が世間に浸透していません。私たちが所属しているのはJAWA事業部=ホイールなんですけど、NAPACやJAWAという名前がもっと世間に認知されるようにしていけるよう、微力ながら頑張ろうと思っています。

具体的には、いまラジオだとかでCMをやっているじゃないですか、企画で。それをもう少し違った媒体、たとえばSNSだとか、もうちょっと広く世間に認知してもらえる媒体で広げていければなと思っています。

NAPAC副会長 JASMA事業部長 鈴木高之氏

まずは、JASMAがNAPACに合流して一年、事業として正式に立ち上がって役員に人が入るのは今回からです。今年から「改めて」というなかで、マフラーは色々規制がかかるところなので、役所や官公庁と情報交換をしながら、会員や市場に間違ってはいない正しい情報を出していくというのが役目だと感じています。それと、マフラーを販売している方が、ASEA、JAWA両事業部にもいらっしゃいますので、そちらでマフラーを扱っている人たちに対しても、正しいものはこういうものだよ、ということをどんどん発信していきたいと思っています。

EVに世の中が切り替わってしまうと、内燃機関はどうなるのだろうとよく話題になります。内燃機関を搭載したクルマが好きな人たちを相手にして、私たちは商売しております。今ある内燃機関があと何年持つのか、今の旧車ブームではないですけど、30年40年、大切にクルマを乗り継いでいただける方がいらっしゃれば、私たちは「純正がなくなってますよ、交換用マフラーがありませんよ」という時に、そうした人たちが困らないようにするのが役目ではないかと思っています。100年後のことはわからないですけれども、30年40年先まではしっかりマフラーを作っていきたいなと思っています。

NAPAC理事 JASMA事業副部長 水口大輔氏

JASMAとして活動していて、そしてコロナもありながらNAPACと話をしながら、昨年ようやく統合することができました。まずそこでひと段落あったんですが、これからだなという思いもあって、まずはみなさんの顔を覚えながら交流をし始めたところなんですね、ASEAの皆さんとか。

そこで今、どんな活動をされているのかというのを、昨年カンファレンスやりながら──お互いのことを少しずつ知りながら──これからクルマ社会でアフターマーケット業界をどうやって活性化させていくのか、また、昨今の電動化の流れの中で、脱酸素燃料、カーボンニュートラル燃料というのが出てきてますので、この辺はスポーツマフラーにとっては生命線であるなと思っています。

ですので、カーボンニュートラル燃料というのを水素も含めてですけれども、どんどん普及をしていくということを頭に描きながら、内燃機関を繋げていく。そこにはマフラーがあって、五感に訴えるマフラー、そしてちゃんと安心、安全なものを提供する──国の規制もこれから厳しくなっていくことも含めて、それにも対応できるようなものを作っていく──それをJASMA事業部として継続して行っています。これを会員の皆さまと一緒にやっていく。

多分ですけれども、マフラーだけではなくASEAの中にはいろんなパーツを作っているところがあるんですね。いろんなパーツを作っているところと組み合わせることで、たとえば排気も変わってきたりもしますので、そういう部分でトータルでクルマを作っていく。そこに向けて、我々はアフターパーツのメーカーとしてもそうですし、団体としても盛り上げていくために、これからもJASMAとして活動していきます。

今回私は、2017年からJASMA──先代の長谷川が形成したあと私がつきまして副会長を3年、それから会長3年やらせていただきました。今回、体制も変わって、そこから新たに鈴木事業部長のもとでやっていくJASMAの活動を、みんなでサポートしてやっていきたいと思っています。

■NAPAC各事業部正副役員一覧

NAPAC会長:中嶋敬一郎

NAPAC副会長:柳田春人(ASEA事業部長)
NAPAC副会長:田中知加(JAWA事業部長)
NAPAC副会長:鈴木高之(JASMA事業部長)

ASEA事業部事業副部長:高間智子・萩原正志・長瀬努
JAWA事業部事業副部長:寺田孝佳・石津克也
JASMA事業部事業副部長:水口大輔

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  • AMW 西山嘉彦(NISHIYAMA Yoshihiko)
  • AMW 西山嘉彦(NISHIYAMA Yoshihiko)
  • AMW編集長。大学卒業後、ドキュメンタリー映像の助監督を経て出版業界へ。某建築雑誌の版元で編集技術をマスターし、クルマ系雑誌編集部のある版元へ移籍。その後、版元を渡り歩きながら興味の赴くままにカメラ雑誌、ガレージ雑誌、グラビア誌のほかにBMWやランボルギーニの専門誌などを立ち上げ、2017年までスーパーカー専門誌の編集長を務める。愛車はBMW E30 M3。日本旅行作家協会会員。兼高かおる賞実行委員。近況は、個人ブログ「ART LIFE mag.」にて。
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