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昭和なつかしアイテム「つり革」「水中花」がドイツでも大ウケ! 日本でも流行ってほしいオーナーミーティングの素敵な習慣とは【みどり独乙通信】

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)

  • 街道レーサーなどの鉄板アイテムである吊り革を模したステッカー!
  • ワイパーに撮影した写真を挟んでプレゼントしている光景も
  • 欧文で「KAWAII」と書かれた文字通りかわいいステッカー
  • セクシーな洗車ショーも
  • セクシーな洗車ショーも
  • セクシーな洗車ショーも
  • トヨタ「86」のオーナーズクラブが撮影中
  • サクラをボディにまとった個性的なデザイン
  • 場内は日本車が埋め尽くしている
  • 日産「シーマ」といった高級セダンの姿も
  • 日産「フェアレディZ」はドイツでも存在感バツグン
  • 日産とトヨタ、新旧スポーツカーが並ぶ
  • ドイツでもスバルファンは多い
  • トヨタ「クラウン」も会場に
  • ホンダ「プレリュード」は欧州車らしい雰囲気満点
  • ソーラーパネルを設置して本格的にキャンプ
  • 希少なランエボワゴンはキャンプもOK
  • R33スカイラインはJGTC参戦マシンを模したカラーリング
  • 910型日産「ブルーバード」も会場に(欧州仕様のためDATSUN)
  • ダイハツ「タント」はポケモン仕様に
  • メイン会場には個性的なカスタム仕様の日本車がズラリ
  • ラリーレプリカも参戦
  • RAYSのオリジナルグッズが多数
  • 笠を被った若者が会場には多かった
  • トヨタ「スターレット」はほぼオリジナル
  • ル・マンを制した787Bのカラーリングをオマージュ
  • ドイツ国内でも少ないレクサスIS F
  • 欧州車の雰囲気もあるレクサス「SC」
  • インスタグラムのアカウントなどを貼ってアピールする来場者も多い
  • ドイツでも根強い人気の日産「シルビア」&「180SX」
  • ドイツでも根強い人気の日産「シルビア」&「180SX」
  • トヨタ「ヴェルファイア」も会場では注目の的
  • 和のテイストを盛り込んだオリジナルグッズも販売されていた
  • 日本でおなじみのSOFT99の製品も会場で販売されていた
  • 夜のドリフトイベントは大人気
  • 夜のイベントでアフターファイヤーは目立つ!
  • トヨタ「86」のフロントバンパーには不屈の文字。オーナーの決意の表れか
  • 日本でおなじみのステッカーも
  • リアルなイラストを展示するブースも人気
  • リアルなイラストを展示するブースも人気
  • 個性的なカスタムが施されたエンジンルーム
  • ステッカーボムやかわいいイラストでアピール
  • ドイツ女子も自撮りを楽しむ!
  • なんとドイツでも竹ヤリマフラー!
  • ポップな雰囲気のラゲッジカスタム
  • 日本をオマージュしたエンジンルームカスタム
  • 和な雰囲気のあるスプレーアート
  • イベントを見守る警察官。何事もなくホッとしている?
  • トヨタ「クラウン」や「センチュリー」は人気
  • ドイツでも第2世代GT-Rは大人気
  • 日本のナンバープレートを模したデザインも人気

会場にズラリと並んだ日本車たち

2024年で20周年を迎えたドイツのアジア車イベント「Reisbrennen」。最初は80台ほど、オフ会のような雰囲気で始まったようですが、口コミやSNSでその様子が拡散されるにつれて、どんどん規模が拡大し、いまやラウジッツリンクの広い敷地を贅沢に使うイベントに成長したそうです。この20周年記念大会は約2万5000台と約4万人の来場者で賑わいました。来場した日本車などを中心にレポートします。

日本でもあまり見かけないレアな旧車も

「Reisbrennen」はアジア車の祭典ですが、ざっと見た感じでは9割以上が日本車です。トヨタ「GRスープラ」といった最新モデルから旧車、ド派手な改造車など、多岐にわたっていてブラブラ見ているだけでも楽しめます。

ドイツでは販売されていない、日本では見慣れた高級セダンやワンボックスカーも並んでいて面白いのです。ドイツでもレクサスは販売されているのですが、街で見かけることは滅多になく、車種も限られていますが会場では多く見かけましたね。これだけ日本車がズラリ並ぶと、まるでここは日本か? と見間違えるほどの昭和から令和の日本車が揃っていたのでした。日本車に乗っていると、ヨーロッパでは見たこともないクールなクルマ! ということで、めちゃくちゃ人気者になれますよ。

クラウンとセンチュリー

そして、新旧日産「スカイラインGT-R」&「GT-R」の多いこと! 日本でもこんなに多くのGT-Rに遭遇したことがありません。この日は約110台が集合したと聞きました。オーナーには残念ながらお会いできなかったのですが、1971年製の初代GT-Rもパドックに鎮座していて、これは一番の人気でした。

トヨタ「86」&スバル「BRZ」や日産「シルビア」など、車種ごとに愛好家グループがあるようで、一緒に記念撮影をされている光景も。ラッピングを施したり、チューニングをしたりと1台ごとに個性豊か。昭和に流行った吊り革も、このReisbrennenでは健在で、数多くのクルマに装着されていました。現場のショップには吊り革のほかに水中花のシフトノブも売っていましたし、実際に装着している方もいましたが、これらの超昭和アイテムはドイツのZ世代の方にも新しく感じるのでしょうか?

参加者同士のコミュニケーションのひとつは写真の手渡し

フロントガラスのワイパーの所にインスタントフィルムカメラで撮った写真が挟まれていることがあるのをよく見かけます。お気に入りのクルマの写真を撮ってオーナーさんのワイパーへ挟んでプレゼントしたり、イベントで知り合った人とお互いのクルマの写真を撮りあって交換するようで、とてもステキな習慣だと思いました。

また、リアのサイドガラスにオーナーのインスタグラムのアカウントのステッカーが貼ってあるのもよく見かけましたが、まったく面識のない方とクルマを通じてインスタントフィルムカメラの写真やSNSを通じて親交を深めるのが、ドイツのクルマ好きの仲良しになるポイントのようです。もらった写真を車内に大切に飾っている方も多くいます。

これはモータースポーツの世界でも最近の流行りなのか、2024年のル・マン24時間レースの際コースサイドで写真を撮っていたときの話。アメリカ人の映像カメラマンから肩を叩かれて振り返えると、これをキミに、と写真を渡してくれたのです。とても嬉しかったので、きっとReisbrennenなどのイベントで写真をプレゼントされたオーナーさんも、とても嬉しいと思いますよ。私もインスタントフィルムカメラが欲しくなりました。

さて、来場者のお待ちかね(?)コンテンツかもしれない、セクシーカーウォッシュもイベント広場中央で開催されました。しなやかな動きで来場者を魅了する洗車ショーです。素人が見様見真似でやってみた感じではなく、鍛え上げたプロのダンサーはとてもカッコイイです。でも、セクシーな衣装と振付だったので、ちびっ子たちには刺激が強かったかもしれませんね。

夜にはプロのドリフト選手らによるナイトショーや打ち上げ花火が上がり、かなりの迫力でした。場内を警備している警察官の方々もちょっと楽しそう! 深夜2時までこの日もパーティが続きました。私も主催者や来場者の方にビールはいかが? と何度も勧められましたが、残念ながら宿泊するホテルまで運転して戻らなければなりませんので、ありがたくオレンジジュースを頂きました。

そして、まさかの主催者から頂いたビールの代わりのオレンジジュースのアテは、前日にフードトラックコーナーで買って食べたカリーヴルスト! 主催者のスタッフが作ってくださり、おいしかったので3回もお代わりをしてしまったのはナイショです。

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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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