走行距離はわずかに8803キロと少ない
今回RMサザビーズ社が、テーゲルンゼー・オークションに出品したディアブロは、1994年式と紹介されているが、実際にはそれは最初の登録年であり、サンタアガタの本社工場から出荷されたのは1992年のことである。
スーパーフライイエローのボディカラーは、1993年にウィーンを拠点とするイタリアのエキゾチックカー専門店、シュポルトヴァーゲン・セイルダー社によって仕上げられたもので、その後1994年に最初のオーナーに納車された記録が残る。
続いてそれを譲り受けたオーナーとともに、長期にわたって所有されたこのディアブロは、2021年に元プロテニス選手で1995年の全仏オープンで優勝したことでも知られるトーマス・ムスターによって購入されるが、彼がそのステアリングを握った時間は非常に短かったことが確認されている。
直近のオーナーは2023年10月に3万ユーロ(邦貨換算約468万円)以上の資金を投じてメンテナンスを受けたほか、2024年1月には再び4万8000ユーロ(約773万円)を費やしてサービスを実施。その内容に関するすべてのサービスブックと請求書は、今回のオークションにももちろん添えられている。
オドメーターに刻まれる走行距離は、わずかに8803km。まさにミントコンディションともいえる1994年式ディアブロ。注目の落札価格は26万3750ユーロ(当時のレートで約4410万円)という数字だった。初期型の部類に入るディアブロに人気が集まるのは、まだまだこれからの話なのだろうか。期待が大いに高まるリザルトだった。










































































