ドイツ近隣国の高速道路事情とは
ドイツ在住で、モータースポーツを中心に取材している池ノ内みどりさん。ドイツのアウトバーンの通行料は無料ですが、近隣国の高速道路では日本のように料金所があるところも。今回は、現金レーンを利用した際の苦い思い出や、日本でいうETCの仕組みなどについてお伝えします。
ADACで販売代行されているETCカードを交換することに
ADAC(ドイツ自動車連盟)、いわゆる日本のJAFのような機関の会員になって10数年。いまや、自動車保険に海外旅行保険、弁護士保険(交通事故のみならず、さまざまなトラブルに対処する保険)、事故保険に加入しており、いつもお世話になっています。
ドイツのアウトバーン、いわゆる高速道路は一般自動車やバイクの通行料は無料ですので、日本のような料金所はありません。近隣国ではその高速料金のシステムはさまざまですが、日本のように料金所がある国があります。私が毎年レースの取材で行くフランスやイタリアには料金所があり、日本でいうところのETCレーン、現金、カードなど、支払い方法によってレーンが変わります。以前は私もカードや現金で支払っていたのですが、苦い経験も何度もあり、ドイツでは不要ですがETCを付けています。
そのETCはADACで販売代行されているものです。もう何年も使っていたのですが、TELEPASS(いわゆるETC)の会社を変えるとのことで交換になりました。もともと使用していたものを14日以内に送り返してくださいというもので、それを過ぎると高い違約金のようなものが発生しますので、急いで返送しました。新しく届いたものは少しデザインが変わっていました。
現金レーンで経験した苦い経験とは
初期入会金(機械の貸与代含む)、年間基本料金、毎回引き落としされる料金+手数料で、そこそこお高いのです。頻繁に使うわけではなく、年に数回行くそれらの国のためにTELEPASSを申し込むのかも悩みましたが、導入してからはとても快適です。
以前に味わった苦い経験というのは、イタリアとフランスで、現金レーンに並んで精算機に投入したのに、金額がゼロと出たままで、返金ボタンを押してリセットしようとも入れた現金は戻ってきません。従って何回も料金を入れるハメになり、と~っても割高な高速料金になりました。また、経費精算に必要な領収書が出てこない、それも長距離で高額な料金を支払った際に、いくら領収書ボタンを押しても出てこない……そんなときもあり、困りました。

カード精算をしたいのになかなか読み取りの反応をしてくれない、お釣りが出ない。お釣りが出たけど勢い良すぎて地面に小銭が散らばるものの、ドアと精算機が近くて開けられないうえ、後続車もぴったり付いているので諦めるしかなかったなど、長年にわたりさまざまなハプニングに遭って冷や汗の大パニックです。おまけに慣れなくてモタモタしているものだから、後続車やその後ろからとんでもなくクラクションの嵐浴びせられたこともあり、多少多く支払ったとしてもTELEPASSを付けて本当に良かったと感じます。















































