最新作はアイルトン・セナがドライブした2台のロータスF1
国際貿易では今、こうしたスロットカーの原点ともいえるスケーレックストリック社の製品を正規代理店として輸入しているほか、新たにAFXという1/64サイズも扱う。このAFXは言わば1/64サイズスロットカーの起源ともいえる、オーロラ社から生み出されたもので、現在ももっとも高度に進化したMEGA G+と呼ばれるシャシーを装備した製品を提供する。モーターの磁力によってダウンフォースを得る、いわゆるマグナカーと呼ばれるスロットカーの最高峰の商品だ。
その最新作はセナ財団のライセンスの元に作られた、アイルトン・セナがドライブした2台のロータスF1と、セナが優勝したことのあるサーキット・レイアウトを再現することが可能なパッケージキットである。他にもコースとマシンをセットにしたスターターキットから、F1が開催される全18のコースレイアウトを再現できる、コンプリートキットまでさまざまな商品が揃えられている。
爆発的なブームは去ったとはいえ、ヨーロッパもアメリカもスロットカー市場はまだまだ健在。日本におけるビジネスとして、はたして展開していけるのか、ブームはやってくるのかなど、矢田社長にお聞きした。
「自分が幼いころにスロットカーで遊んでいたという経験もあって、この文化を絶やしちゃいけないという気持ちでやっている」
まあ、ビジネス的にはちょぼちょぼと言うわけである。
そして、ロサンゼルスにあるスロットカー博物館でキュレーターを務めている、フィリップ・デ・ラスピネー氏は次のように話している。
「ゆっくりと確実にスロットカーは、第2次世界大戦後のブリキ玩具やダイキャストモデルのように玩具芸術の一形態として認識されつつある」
つまり、往時のスロットカーは確実にコレクターズアイテムとなっているのだ。






































