すべてが由緒正しい血統の証明レッドブック獲得
さらにフェラーリの権威マッシーニのお墨付き!
これにより2015年7月には、希少な「レッドブック」認証を取得。シャーシおよびエンジン、ギヤボックス、ボディに至るまですべて一致するマッチングナンバーであることに加え、純正の「ティーポ233S」V6エンジンが搭載されていることが確認された。
ムジェッロでの世界スポーツカー選手権(WSC)参戦時につけられたゼッケン「28」と、スクーデリア フェラーリのチームカラー「ロッソ コルサ」でレストアされたシャーシNo.032には、フェラーリの世界的権威、マルセル マッシーニが作成した詳細な歴史報告書が添付される。
今回のオークション出品にあたり、RMサザビーズ欧州本社は公式オークションカタログ内で「切ないほどまでに美しく、可憐とも言いたくなってしまうデザインの究極の形態を体現するディーノ206S。その最終生産モデルにして究極の進化形であるこの個体は、フェラーリ クラシケによる厳格な修復が施され、世界中のマラネッロやモータースポーツをテーマとするコレクションにおいても、比類なき美しさを誇る逸品となるでしょう」と訴えつつ、380万ユーロ〜420万ユーロ(邦貨換算約6億9540万円〜約7億6860万円)という高額のエスティメート(推定落札価格)を設定した。
ところが、1月28日にパリ ヴァンドーム広場からほど近いルーヴル宮殿「サル デュ カルーゼル」で行われた競売では、売り手側が希望した「リザーヴ(最低落札価格)」には届かず、流札に終わってしまう。現在では「Price Upon Request(価格応談)」という文言とともに、RMサザビーズ欧州本社営業部門による個別販売へと継続されているようだ。
芸術品の域と言っていい250テスタロッサ(TR)の小型版とも言われ、206Sが「ピッコロ(小さな)・テスタロッサ」と呼ばれるのは、排気量が2.0Lに縮小されつつも、この250TRが持っていた「勝利の血統」と「艶やかな曲線」を完璧に受け継いでいたからに他ならない。だが、250TRが同じようにオークションの場に出た時は数十億円というとてつもないビットで終わるのに比べ、同じような希少性と戦績を残してきた206Sに次のオーナーが見つからなかったことを憂いてしまう。
※為替レートは1ユーロ=183円(2026年3月19日時点)で換算































































































