クルマとモータースポーツへの愛
レースに参戦したりレーシングカーを開発するモータースポーツ活動だけでなく、TOM’Sはロードゴーイングの世界でも、その存在感が光っています。
トヨタ系のチューニングパーツは有名ですが、実は94年の東京オートサロンではミッドシップの2シーター・クーペ、エンジェルT01を発表しています。
その流れを汲んだモデルとして、今年の東京オートサロンではGRスープラとセンチュリーをベースにした2台のコンプリートカーをお披露目しています。
その一方で今シーズンもまたSUPER GTやSUPERFORMULAのトップカテゴリーに参戦するTOM’Sは、先に行われたSUPER GTの開幕戦では、これがデビュー戦となるGRスープラでポールtoウィン。レース中のベストラップをマークするとともに決勝では1-2フィニッシュ。完璧な勝利で幸先良いスタートを切っています。
コロナ禍で暗くなりがちなサーキットでも、TOM’Sのピットはにこやかな笑顔にあふれていました。もちろん、好成績がそうさせたのは見逃せませんが、それだけではないような気がします。
TOM’Sから旅立ち、現在では他メーカーでモータースポーツにかかわっている人たちの多くが、TOM’S時代を懐かしみながら話してくれるシーンに、何度となく立ち会ってきました。そう、モータースポーツでテクノロジーを磨き、ノウハウを培ってきたTOM’Sですが、それだけではなくクルマとモータースポーツ、そしてそれに関わる人たちへの愛があふれているのでしょう。TOM’Sの快走は、これからもずっと続いていくに違いありません。