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BMWのチューニングメーカーじゃなく独立した自動車メーカー! 日本カー・オブ・ザ・イヤー部門賞も受賞した「アルピナ」とは

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TEXT: 諸星陽一  PHOTO: アルピナ、ニコル・オートモビルズ

「B」「D」のほか「X」もある

 さて今年のCOTY部門賞「パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた、BMWアルピナB3とはどんなクルマなのでしょう。アルピナのネーミングには法則性があります。「B」とはベンゼンの意味でガソリンエンジンを意味します、ディーゼルエンジンは「D」となります。COTY部門賞「パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた、BMWアルピナB3

 一桁の数字はベースモデルのものでB3ならば、ガソリンエンジンを積む3シリーズとなります。「X」もあり、もちろんそれはSUVのXシリーズです。またセダンは「リムジン」、ワゴンは「ツーリング」の名で呼ばれます。つまりB3は3シリーズのガソリンモデル、ボディタイプはリムジンとツーリングが存在します。B3は3シリーズのガソリンモデルで、ボディタイプはリムジンとツーリングが存在する

303km/h巡航を可能にする3L直6ツインターボ

 アルピナB3に搭載されるエンジンは3リットルの直列6気筒で、ツインターボ(アルピナではビターボと呼ぶ)方式です。最高出力は462馬力、最大トルクは700Nmにも達します。BMWの標準モデルBMW M340i xDriveの3リットルツインターボが387馬力/500Nmですので、このアルピナB3の心臓がいかに強靱なものであるかがわかるでしょう。アルピナB3に搭載されるエンジンは3リットルの直列6気筒でツインターボ

 サスペンションは独自のチューニングが施されたものを装備。タイヤはフロントが255/35ZR19、リヤが265/35ZR19(オプションは20インチ)となります。

 エンジンのパワフルさは申し分ありません。公道試乗なので無理はしていませんが、カタログ値である0→100km/hが3.8秒、巡航最高速度303km/hは偽りがないであろうと感じさせるフィーリングです。ミッションはZF社と共同開発した8速で、オートで乗っていても十分にソリッド感のある変速フィールを持っています。ミッションはZF社と共同開発した8速AT

上質感とスポーツ性を異次元で両立

 なによりも驚かされるのは19インチという大口径ホイール&35%扁平のタイヤを履きながらも、十分にコンフォータブルな乗り味を持っていることです。19インチの大口径ホイール&35%扁平のタイヤ履きながらも、十分にコンフォータブルな乗り味のアルピナB3

 アルピナユーザーはアウトバーンを高速かつ快適に移動することを求めているといわれます。シャシーセッティングは、休日にサーキットに出向いて走行会を楽しむようなレベルとは異なる次元のものが求められていて、それを見事に実現しているところは脱帽以外のなにものでもありません。アルピナユーザーはアウトバーンを高速かつ快適に移動することを求めているといわれている

 BMWの世界観をさらに高次元に高めたモデルのアルピナ。さて、そんなアルピナB3の価格はリムジンで1229万円、ツーリングで1297万円。クルマの性能もスペシャルなら、価格もスペシャルですが、所有する喜び、ドライブする快感は素晴らしいもので、このレベルのクルマを買える層の方はぜひ一度テストドライブするべき一台だといえます。BMWの世界観をさらに高次元に高めたアルピナB3

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  • 20インチタイヤ&ホイール(オプション)装着車両
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