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ハンドリングはおろか最高速の伸びまで変わる! 上級者は必ずやる「空気圧」のセッティングとは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

フロントとリアの空気圧差異を利用する

 具体的な数値はタイヤの銘柄などによって異なるため明記しないが、代表的な症例に対するセッティングの方向性をいくつか挙げよう。

 まず「アンダーステアが強い」と感じるとき。その原因は決してひとつと限らないが、多くはリアのタイヤがグリップし過ぎており、結果としてノーズの入りが悪くなっている可能性が高い。そんなときはリアの空気圧を少し上げて、設置面積を減らすことでグリップを下げる、つまり回頭性を高めるのが定番中の定番だ。逆にオーバーステアが強い傾向と感じるなら、リアの空気圧を下げて設置面積を増やせばいい。アンダーステア時の前後タイヤの空気圧調整

 ワンメイクレースのようにパワー差がないにもかかわらず、ストレートでライバルに大きく引き離されてしまったり、加速力が鈍いときは空気圧を上げ転がり抵抗を減らすのが常套手段。ストレート走行タイムを速める空気圧 いずれのケースも急に大きく変えすぎると、クルマの動きが違い過ぎてスピンしたり、最悪はコースアウトやクラッシュする危険性もある。慣れないうちは20kpaほどにとどめておくのが無難で、調整後は挙動の変化に注意しつつ徐々にペースを上げていこう。どんなタイヤにも共通することは空気圧が低ければグリップ感が高いが、ハンドリングのレスポンスは下がり転がり抵抗が増える。空気圧調整と走行データの収録

 いっぽう空気圧が高ければ設置面積が減るため絶対的なグリップは落ちるが、ハンドリングやコントロール性に優れ転がり抵抗が低いので加速もよくなる。足まわりのセッティングやドライバーの好みはあれど、この法則を知っていれば挙動をある程度は自由に味付けできるはずだ。

 なお変更するときは前後左右の空気圧、可能であれば路面の温度やコンディション、タイヤの摩耗レベルなどを記録しておきたい。そういったデータが蓄積すればするほど、最適なセッティングを導きやすくなるというワケだ。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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