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「効果ゼロ」どころかむしろ「マイナス」! 時代遅れのドラテク4選

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

クルマの進化で消えた懐かしのドラテク

 昔は誰もが使っていた定番のドライビングテクニック。そのなかにはクルマや部品の性能が進化したせいで、使う意味がなくなってしまったモノも少なくない。昔を懐かしみつつ代表的な『消えたドラテク』を紹介したい。

ブレーキのポンピング

 クルマの進化にもっとも影響されたといえるのは、ブレーキのペダルを何度も踏み直す『ポンピングブレーキ』だろう。ブレーキがロックしてコントロール不能になるのを避けるため、踏力をいったん緩めてロックを解除させるためのテクニックだ。ブレーキのポンピング

 消えた原因は誰もが想像できるとおりABSの登場。しかし初期は制御のタイミングなどが今ひとつで、特にスポーツ走行ではほとんど使えないとされていた。特に上級者のポンピングブレーキは『人間ABS』とも呼ばれ、サーキットを走るときはABSのヒューズを抜き、あえて作動させないようにしていた人が大半だった。

 そんな特殊なケースもABSが進化するにつれ減り、今はレーシングカーですらABSを使うのが当たり前だ。ABSが装備されていない旧車などごく一部を除き、ポンピングブレーキを使う意味はなくなった。

ステアリング操作の「ソーイング」と「内掛け」

 続いてはステアリング操作にまつわるドラテクをふたつ。まずは『ソーイング』と呼ばれる、ステアリングを小刻みに切る動作だ。ウェットや未舗装といったグリップの低い路面で、タイヤの限界を探るために有効とされていたが、コンパウンドの性能やサイドウォールの剛性が上がったタイヤでは、あまり意味がないどころか逆にクルマの姿勢が不安定になってしまうことも。

 テールが流れてカウンターを当てるようなケースは別として、コーナリング中にステアリングの舵角は修正しないほうがいい。コーナリング中の舵角修正ステアリング「ソーイング」は不要

 ステアリングを逆手で握る『内掛けハンドル』も、パワステがない時代に力を入れやすく、イッキに大きく切れるとの理由で定番だった操作だ。もっとも昔からスポーツ走行ではNGと言われており、内掛けハンドルを使うのは街乗りメインのドライバーが大半だったと記憶している。

 ダメだとされる理由は回している途中で止めたり、微調整が通常の持ち方に比べてしにくい点。さらに逆手にすると肩や背中がシートの背もたれから離れがちになり、正しいドライビングポジションが維持できないのも忘れてはいけない。『内掛けハンドル』は不要

 消えたきっかけは最初に書いたとおりパワステの普及だが、現在も高齢者や大型車のドライバーで内掛けしている人をたまに見かける。街乗りなら弊害はさほど大きくないかもしれないが、サーキットでは百害あって一利なしと覚えておくべし。

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