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「カラス」に食べ物を落とされ「進路妨害」? 「サーキット」のルールを破ると起こり得る「悲劇」

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部、写真AC

パドック内は徐行が基本

 次は上で挙げた以外のパドックにおけるNG行為。残念ながら頻繁に見るのはパドックを勢いよく走るクルマ。テンションが上がったのか急いでいるのかは知らないが、パドックには他のクルマもいれば歩行者もいる。愛車を全開していいのはコース内に限られており、パドックは周囲に気を付けながら徐行する場所と覚えておこう。全開走行が禁止なのはピットロードも同様だ。パドックエリアは徐行が基本 サインガードとピットの間を横断する人もいれば、彼らが必ずしもピットロードを通行するクルマを見ているとは限らない。イベントによっては厳しく制限速度が設けられており、公式レースでは違反するとペナルティが与えられる。つまり、それだけ事故が起きやすい場所ということなのだ。ピットロードも横断時は特に注意が必要 またピットロードにいつまでもクルマを放置したり、自力でピットまで戻れないような場合は別として、時間のかかる作業を行うのも控えておこう。

壊れたパーツ類は絶対に持ち帰る

 なお冒頭でゴミをピットに放置しないと書いたが、サーキットに捨てていいのは食べ物の袋など一般的なゴミであり、廃タイヤや割れたエアロなど置いて帰るのはとても非常識だ。廃タイヤなどは必ず持ち帰るようにしたい このマナー違反も昔から苦言を呈されており、あまりの酷さにゴミ箱を撤去したサーキットもある。処分するには当然ながら費用も手間もかかるワケで、不法投棄が増えるほど処分料や人件費として経営を圧迫してしまう。食べ物でよく聞くのは車外に置いていたら、カラスに取られてしまったという体験談。ランチ泥棒で有名なカラスにも注意 それだけなら単なる笑い話で済むかもしれないが、コース上に落とされて事故の原因になる確率はゼロじゃない。最後は小さい子供やペットと一緒にサーキットへ行くとき。いくら何でも走るとき放置する人はいないだろうが、たとえ短時間であっても絶対に目を離さないでほしい。

 とくにピットロードやサインガードは基本的に子供の立ち入りが禁止だし、パドックにせよ全員がマナーやモラルを遵守しているとは限らない。大切な家族を危険な目に遭わせないよう、同行者の行動についても自分で責任を持つことが重要なのだ。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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