ディーラーで重整備を断られる?「スカイラインGT-R」とオーナーが直面する「安心して乗り続けられないシビアな現状」とは (2/2ページ)

タービンはどの銘柄を使用している?

 ちなみにエンジンよりもタービン交換の経験率は高い。純正タービンを使っているのはR32で44.5%、R33で46.5%、R34で65%。必ずしもパワーアップしたいから、という目的ではない。経年劣化によりタービンブローなどトラブルでの交換も多いのだ。しかし、エンジン同様に純正タービンの価格も高騰している。4月1日の価格改定により、R32とR33の標準ターボAssyが12万8000円、R34標準ターボAssy17万4000円、R34のN1ターボAssyが16万2000円。その他のターボAssyは製造廃止が続く。

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R32/R33/R34GT-Rに搭載するRB26DETTエンジンのオーバーホール事情画像はこちら

こうなると、社外のターボキットにして少しだけパワーアップを楽しむという人が増えるのも納得。むしろ、社外ターボのほうが対応馬力が高いぶん、耐久性もあると考えている場合も多いようだ。現在装着しているタービンを見ると、HKS製が多いがこれもシングルのハイパワー仕様ではなく、GT-SSなどの小さめな純正置き換えタイプが多い。その他は基本的には純正ターボの流用も支持率が高い。近年の純正部品の価格高騰が今後どのように影響するか気になるところだ。

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エンジンオイルの交換スパン&銘柄は?

 エンジンオイル交換も3000~5000kmごとに忘れずに行い、常にベストコンディションを目指している。ただのクルマではなく「相棒」であり「家族」だから、調子が悪くなったらクルマを乗り換えればいい、という考えはない。エンジンオイルも何でもいいというワケでなく、常ににアンテナを張り巡らせ、GT-Rに一番いいと思うものを選んでいるようだ。

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まとめ:今後も末長く乗り続けられるのか?

 今後、この状況が好転することはない。むしろ純正部品に関しては、価格は高騰の一途をたどることになるだろう。業者によるパーツの買い占めも問題になっている。GT-Rオーナーの中には2年後のオーバーホールのため、今からパーツを集め始めているという方もいる。いつ製造廃止になるか予想できないし、価格が少しでも安いうちに手に入れておこうというワケだ。

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 GT-Rに興味がない方にとっては「正直に言えば面倒なクルマ」だろう。しかし、GT-Rを愛するユーザーにとっては、切実な問題であり家族と同様に調子が悪くなれば病院にも行くし、場合によっては手術もする。だからこそ、これ以上GT-Rを取り巻く環境が厳しくなることなく、願わくば少しでも楽しく安心して乗り続けられる状況が続くことを祈らずにはいられない。

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