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GT-Rだけじゃなく、電気自動車も改造可能! ニスモの「エンジンチューニング」が想像斜め上行く充実っぷり

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TEXT: 酒呑童子  PHOTO: NISMO/Auto Messe Web

オーバーホール&チューニングを行う「S1」「S2」「R2」

 S1/2およびR2は、本格的なチューニングメニューでエンジン本体のパーツ交換と精密なオーバーホールがセットとなっているので、価格もケタの違うものとなっている。

 S1/2は、NISMOのS-tuneコンセプトに基づくチューニングメニューで、「ワインディングを代表とするストリート走行における速さと快適性を追求したチューニングコンセプト」。そのためエンジンの特性としては、アクセル操作にリニアに反応するところを狙っている。ターゲットはズバリ、ストリート。しかし筑波サーキット2000などのミドルクラス以下のサーキットならSシリーズでも十分に楽しめるエンジンに仕上がるはずだ。

 RB26DETTのS2を例にとると、エンジンの精密オーバーホールは、重量合わせ、段付き修正、各種バランス取り。さらにカムシャフトなど専用パーツ組み込みだ。さらにターボはBNR34純正のボールベアリングターボに交換し、インジェクターもR35GT-R純正のマルチホールタイプを使うなど、トレンドのチューニングアイテムも取り入れている。このほか、劣化が想定されるパーツも数多く交換される。ちなみにRB26の場合、エンジン本体の劣化が激しく、ほとんどの場合はベアエンジンを購入し施工する例が多い。その場合、価格は400万円台後半からとなっている。

 R2はやはりR-tuneコンセプトに基づくメニュー。「より楽しく、より速くを追求しサーキットへ足を踏み入れてしまった人のためのチューニングコンセプト」。つまり、サーキット走行で必要な絶対的なパワーとトルク特性、そして耐久性を持ったエンジンで、サーキット走行において真価を発揮することにターゲットを置いたメニューだ。現在、NISMOのチューニングメニューではパワー的にも内容的にも最高峰に位置付けられている。ただし、ターゲットを本格的なサーキットとしているため、中低速のレスポンスに関してはSシリーズのほうが優れているだろう。

 同様にRB26を例にとってみよう。エンジン本体は、ポート段付修正・ピストンコンロッドの重量合わせ・クランク&プーリー一体バランス取りなど超・精密オーバーホールと高性能パーツと組み合わせることで、パワーと耐久・信頼性を両立している。またシリンダーブロックやピストン、コンロッドなどは日産純正N1仕様を使う。ターボもN1用ターボをベースにしたニスモR1ターボキットを採用している。そのほかインジェクターはR35GT-R純正品を使い、R1専用カムシャフトも搭載される。価格はベアエンジン込みで500万円台前半からとなっている。

 Sシリーズ、Rシリーズともに取り扱いは全国のNISMOパフォーマンスセンターだが、スポリセとの違いは施工作業はNISMO大森ファクトリーの熟練メカニックが行う点。いわゆる大森ファクトリーチューンのエンジンというわけだ。

 一般的にエンジンを改造したチューニング車両は、クルマを売却する際にはマイナスポイントなるか、あるいは引き取ってもらえないケースもある。しかし、NISMOのチューニングメニュ―施工車なら、むしろプラスポイントになるケースもあるという。施工時の価格は高いかもしれないが、後々のリセールバリューを考えるとメリットはあるだろう。

 

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