クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CUSTOM
  • 元400R開発ドライバーも唸った「脅威の走り」! ファン待望のホットハッチ「ノートオーラNISMO」速攻試乗
CUSTOM
share:

元400R開発ドライバーも唸った「脅威の走り」! ファン待望のホットハッチ「ノートオーラNISMO」速攻試乗

投稿日:

TEXT: 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)  PHOTO: 柳田由人

ECOモードでもオーラのSPORTモード相当

 動力性能が刺激的だった。搭載するエンジンは1.2L直列3気筒であり、100kW/300N・mのモーターパワーもオリジナルのオーラe-POWERと違いがない。だというのに、アクセル開度と出力特性のバランスをリチューンさせたことで、わずかなアクセルの踏み込みでグイグイと加速するのである。1mmのアクセルオンで5mm分の加速をするといったイメージである。

ノートオーラニスモのインパネ

 ドライブモードは3段階。デフォルトの「ECO」から「NORMAL」、そして「NISMO」と加速フィールが段階的に高まっていくのだが(ちなみにオーラの「SPORT」が「NISMO」へと呼び名を変えている)、もっともおとなしいはずの「ECO」モードですら、オーラでいう「SPORT」のセッティングだというから驚くばかりだ。ノートオーラのユーザーは、通勤通学、あるいは買い物の往復でも常に攻撃的なテンションで居続けることを意味する。

ノートオーラニスモのシフトノブ 兎にも角にも加速が鋭い。アクセルペダルを床踏みしてしまえば、オーラとの違いはないのだが、ハーフスロットル領域の反応は剃刀のように鋭い。微細のアクセル操作でマシンの挙動がグラグラと変化するのだ。

軽快な動きを優先するため2WDの一択に

 ちなみに駆動方式は2WDである。オーラには4輪駆動方式もラインアップされており、あるいはノートオーラNISMOは伝家の宝刀アテーサE-TS風の4輪制御で登場するのではないかと期待していたのだが、蓋を開けてみればFFである。オーラの4WDは、後輪がバリアブルに駆動をサポートするために、アンダーステアも軽微でありメリットが多い。だが決定的なのはその重量。最大で130kgもの違いがある。

ノートオーラニスモのパワーユニット その辺りを匠の神山開発ドライバーに問うと、予想どおりの答えが返ってきた。「軽快なフットワークも狙いです」。

 オーラの2WD仕様でも意識できたように、130kgの差は無視できない。ノートオーラNISMOのフットワークの軽さと、パワー特性の鋭さは、軽量ボディだから得られた味なのだろう。 ともあれ、異色のパワースボーツ「ノートオーラNISMO」は、エコ一辺倒の電動車の中にあって異彩を放っている。

ノートオーラニスモのシート

[NOTE AURA NISMOスペック]

全長×全幅×全高(mm):4125×1735×1505

ホイールベース(mm):2580

トレッド前/後(mm):1510/1510

タイヤサイズ:205/50R17

車両重量(kg):1270

重量前後配分:63.9%

エンジン:HR12DE(66kW/108Nm)

モーター:EM47(100kW/300Nm)

車両本体価格(税込):286万9900円

12
すべて表示
  • 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)
  • 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)
  • 1960年5月5日生まれ。明治学院大学経済学部卒業。体育会自動車部主将。日本学生チャンピオン。出版社編集部勤務後にレーシングドライバー、シャーナリストに転身。日産、トヨタ、三菱のメーカー契約。全日本、欧州のレースでシリーズチャンピオンを獲得。スーパー耐久史上最多勝利数記録を更新中。伝統的なニュルブルクリンク24時間レースには日本人最多出場、最速タイム、最高位を保持。2018年はブランパンGTアジアシリーズに参戦。シリーズチャンピオン獲得。レクサスブランドアドバイザー。現在はトーヨータイヤのアンバサダーに就任。レース活動と並行して、積極的にマスコミへの出演、執筆活動をこなす。テレビ出演の他、自動車雑誌および一般男性誌に多数執筆。数誌に連載レギュラーページを持つ。日本カーオブザイヤー選考委員。日本モータージャーナリスト協会所属。日本ボートオブザイヤー選考委員。
著者一覧 >

 

 

 

 

 

 

ranking

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

ranking

AMW SPECIAL CONTENTS