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パワーアップだけじゃ片肺飛行! クルマイジりは「冷却」を極めてこそ完成される

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: ニスモ/Auto Messe Web

さらに水温を下げたいならサーモスタットやラジエーター交換を

 もう少し安全な領域まで下げたいなら、サーモスタットを交換してもいい。エンジンとラジエーターの間で『水門』のような役割を果たしており、水温が低いときは閉じてクーラントをエンジン内だけで循環し、水温が上がると開いてラジエーターも循環させ冷却する仕組み。当然ながら社外品は純正より弁の開く温度が低く設定されており、一般的に『ローテンプサーモスタット』などの商品名で呼ばれている。コレまた古いクルマは固着して開きにくいことがあるので、リフレッシュを兼ねて社外品を使ってみるのもアリだ。

ローテンプサーモスタットの製品イメージ

 まだまだ温度が高いようなら大物、つまりラジエーター本体の容量アップ。循環の方式やコアの材質に厚さなどさまざまなタイプがあり、サーキットでは軽量なアルミの多層コアが人気だが、大きくなればなるほどクーラントを含めた重量が増えてしまうし、さらにはオーバークールは本末転倒なので慎重に選んでほしい。同時にラジエーターのホースもシリコン製などにすれば、耐久性の向上とドレスアップを両立できるので一石二鳥だ。

社外ラジエーターの製品イメージ

 エアロパーツによる冷却も無視できない。開口部の大きなフロントバンパーやエンジンルームの熱気を抜くダクトなど、場合によってはラジエーターより先にコチラを試してもいいほどだ。

 ココまでは水温に絞って解説してきたが、油温の対策を優先させるべき車種もある。水温に引っ張られて油温もある程度まで低くできるとはいえ、ハイパワーのターボ車ならオイルクーラーを装着したほうが安心。いずれにせよ愛車のエンジンやチューニングの度合い、走るステージなどによってどこまでの強化が必要かは異なる。ココで取り上げた冷却系のアイテムを無闇に装着していくのではなく、ノウハウのあるプロショップに相談しつつ『適温』を目指そう。

オイルクーラーのイメージ

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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