スズキ・スペーシア
N−BOX、タントとくれば、次はスズキのスペーシアである。だが、おいしいことに、スペーシアの場合、2017年12月に発売された現行モデルとなる2018~2020年モデルの中古車が予算100万円以下に顔を出してくる。
肝心のラゲッジスペースは、開口部地上高が540mmと、先代N BOXの後席左右独立スライド機構付き車と同等の低さとなる。150mmのスライド量を持つ後席を後端にセットすればフロア奥行は310mmだが、後席を前にスライドさせ、身長172cmの筆者のドライビングポジション基準で後席膝周り空間に膝が組める165mmをキープしたとしても、430mm~の奥行きを確保可能。軽自動車として十二分なフロア奥行きが出現する。また、フロア幅は最小855mm、天井高は1190mmと、やはり高さ方向の余裕が特徴的だ。
しかも、スペーシア、というより、スズキの軽自動車のワゴンRなどもそうだが、後席を格納して拡大したラゲッジスペースのフロアがクラスでもっともフラットになるのも、シートアレンジ時の魅力となる。さらに自転車が積み込みやすいように、開口部中心にタイヤガイド的な切れ込みがあるのもスペーシアならではだ。
じつは、このほかにも、2013年登場の2代目日産デイズ・ルークスもスーパーハイト系軽自動車の中古車として存在するのだが、当時、ターボでさえ加速力はライバルのNAエンジン並み+α程度。NAエンジンになると驚くほど遅く!?(あくまで筆者の試乗比較印象です)、4人乗車、荷物満載ともなれば、加速力はかなり歯がゆくなるため、今回はあえてリストアップしていない。