フランス/アルピーヌA110
昨年暮れ、フランス国家警察のBRI(Brigade Rapide d’Intervention/高速機動隊の意)の新車両として、26台の「アルピーヌA110」が納められたと発表された。それ以前に用いられていた、「ルノー・メガーヌR.S.」の退役に伴っての採用だ。
とはいえA110は、最高速を競うタイプのスポーツカーでないことは周知の通り。今や、極度の速度違反者を追いかけてインターセプトするといった目的は、ヘリやタイヤをパンクさせるスパイクなどの、クルマ以外の手段が主流。むしろ、事故や事件が起きたときに警官が安全に速く駆けつけ、現場を素早く確保するための目的が強いという。ちなみにパトカーが違反車をがっつり加速して追いかけていた時代は、「スバル・インプレッサSTi」が用いられていたこともあった。
イタリア/ランボルギーニ・ウラカン
一時の、パトカーがどんだけスーパーになるか競争のブームは過ぎて、近ごろはお国柄採用が多く見られるが、イタリア警察には「ランボルギーニ枠」というのが伝統的に存在する。現役世代は「ウラカンLP610-4」で2014年以来。それ以前は「ガヤルドLP560-4」が2008年から使われていた。長くやっていると活躍の場も多彩で、数年前にはポリス・ウラカンが腎臓の緊急輸送で活躍し、患者の命が助かったことが話題になった。