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高齢者家族がいるなら乗降性は何より大切! 乗り降りラクチンな「福祉車両じゃない」クルマ5台

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: Auto Messe Web

ダイハツ・タント

 リヤスライドドアの開口部の広さでは、ダイハツ・タントが優秀だ。Bピラーレスのミラクルオープンドアによって、体が室内に向かって真っすぐの姿勢で乗り降りが可能。ワンステップフロアのステップ地上高は370mmと、例えばスズキ・スペーシアの345mm(クラスで最も低い)よりは高めになる。

タントの走り

 BピラーレスのためBピラーのアシストグリップが装備されないものの、ラクスマグリップという助手席シートバックにも取り付けられる、握りやすい形状のアシストグリップがオプションで用意されている。これをプラスすることでミラクルオープンドアの乗降性をさらに高め、高齢者にもうってつけなのである。

らくスマグリップの助手席側

 そして何と言っても、後席のフロアから座面先端までの高さ=ヒール段差が360mmとクラスでもっとも高く設定(スペーシアも360mm)されているため、腰を下ろすのも、立ち上がるのも比較的楽なのである。

トヨタ・ポルテ

 新車じゃなくても、できるだけリヤドアからの乗降性に優れたクルマを探したい……というなら、2012年から2020年まで製造されたトヨタのプチバン、2代目ポルテがいい。

ポルテの外観

 ウェルキャブとしても重宝された、初代同様に助手席側大開口スライドドア、助手席ロングスライド、低くフラットなフロアが特徴で、その助手席側パワースライドドア部分のステップ地上高は世界の乗用車でもっとも低かった、ノンステップバスの乗降車時と同じである驚異の300mm。

ポルテの車内

 スライドドア部分の高さも1250mmと高く、乗降時の空間幅は助手席を前端までスライドさせると690mmという広さになる!! さらに、スライド機構こそ持たない後席のヒール段差は、最新のノア&ヴォクシーと同じ370mmと異例に高く、まさにユニバーサルデザインをちりばめた1台なのである。

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  • スライドドア車のイメージ
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  • ソリオの外観
  • ソリオのリヤシート
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  • らくスマグリップの助手席側
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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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