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「ステップワゴン」「ノア&ヴォクシー」「セレナ」を徹底検証! 最新Mクラスボックス型ミニバンで車中泊に一番向いているのドレ?

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: 本田技研工業/トヨタ/Auto Messe Web編集部

トヨタ・ノア&ヴォクシー

 新型ノア&ヴォクシーはシートアレンジ性が先代とは異なる。先代の2列目キャプテンシートは前後ロングスライドとともに左右のスライドも可能。2列目キャプテンシートを選んでも、子どものおむつ替えにも有効なセミベンチシートのアレンジが可能だった。トヨタ・ノア&ヴォクシー

 だが、4代目となる新型ノア&ヴォクシーは中寄せスライドなしで745mmものストレート超ロングスライド機構を採用したことで、中寄せスライド機構は廃止。もし、ノア&ヴォクシーの2列目キャプテンシートを選び、車内をベッド化もしくはお座敷化すると、2座の間に空間ができてしまうことになる。トヨタ・ノア&ヴォクシー

 その際のベッドサイズはベッド長が2080mmと十分ながら、シングルベッドを2台、隙間を開けて並べたようなスタイルになるため、両親2人と子供1人が川の字になって横になる、ということは難しい。ひとつのベッドの幅も、ストレート超ロングスライドを実現するために先代よりシート幅が490mmと狭くなっているため(先代は530mm)、ベッド幅としてはやや狭目。

 しかも、タオルケットや毛布を使うにしても、それぞれ2枚用意することにもなってしまうのである。当然、全面お座敷化もまた困難。車中泊前提で新型ノア&ヴォクシーを買うなら、2列目席はベンチシートがベストということだ。トヨタ・ノア&ヴォクシー

 だが、ノア&ヴォクシーのハイブリッドモデルにはアウトドア、車中泊に最高の装備がある。そう、AC100V/1500Wコンセントの用意である。車内外でコーヒーメーカーや簡易電子レンジ、照明などの家電品が使えるため、より快適で便利なアウトドア、車中泊が楽しめるのである(アルファードHVも同様)。この点では、新型ステップワゴン、ハイブリッドモデルにAC100V/1500Wコンセントの用意がないセレナを大きくリードするポイントと言っていいだろう。

日産セレナ

 日産セレナの2列目席は基本、簡易的なキャプテンシートで、前後左右のスライド機構によってセミベンチシート化することができる。日産セレナ

 子育て世代向けとしては必須の機能である。2・3列目席をフラットアレンジしたときのベッド・お座敷幅は1005mm、ベッド・お座敷長は2060mm。幅はステップワゴンよりやや狭くなり、室内高もステップワゴンの1410mm、ノア&ヴォクシーの1405mmに対して1400mmだが、天井の高さにはそう差はないと考えていい。日産セレナ

 よって、ベッド長は全車ともに2000mm以上あるから十分として、ベッド幅なら新型ステップワゴンが有利。ふたり別々のベッドにはなってしまうが、AC100V/1500Wコンセントの有無では新型ノア&ヴォクシーが単独リードするということになる。

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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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