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【再検証】トヨタ「プリウス」よりも燃費がよかったホンダ「インサイト」どうして販売面で成功できなかったのか

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TEXT: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)  PHOTO: 本田技研工業

デザインの時点で最優先されていた「空力」

 そして「空力性能の追求」。いかに空気抵抗を減らすかという目標にもとづいて、さまざまな工夫が施されています。通常クルマのデザインを決める場合、イメージスケッチにデザインを起こし、空力を配慮したデザイン処理をスタイリングに落とし込んでいきます。しかし、初代インサイトは空力を最優先した理想的フォルムを元にクレイモデルを試作。この試作デザインを繰り返し検証しながら、視界やヘッドクリアランスなど実用性能を追加していきました。独特なフォルムの2シータークーペは空力性能ありきで生まれたデザインとパッケージなのです。

こだわり抜いた空力性能

 そのほか、ホイールスパッツやフロアのフラット化など、さまざまな部分で空気抵抗を意識した空力処理を実施。その結果Cd値0.25という当時の量産車世界最高レベルの空力性能を実現していました。

「負けるもんか」な気持ちが存分に込められた1台

 世界最高の燃費性能を実現するため、ありとあらゆる先端技術を投入した初代インサイト。細部を見ていくと燃費性能に対して「負けるもんか」という気持ちが存分に表れているのを感じ取れます。

 のちに登場していった数々のハイブリッドカーはエコカーであることはもちろんですが、日々の利便性なども配慮されていました。しかし、初代インサイトの開発目標は「低燃費世界No.1」。その目標を実現するために多少の利便性をも犠牲にしたのが、プリウスと比べてヒットにならなかった理由と言えるでしょう。2シータークーペというパッケージにそのキャラクターが表れているとも言えます。

 しかし、量産車でこれほどまでに燃費スペシャルで開発されたモデルはほかにありません。ホンダスピリッツを肌で感じたいのであれば、タイプRだけでなく、初代インサイトという選択肢も大いにアリと言えるでしょう。

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  • インサイトのパワートレイン
  • こだわり抜いた空力性能
  • ホンダ・インサイトの走り
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