肩ひじ張らず「ちょうどいい」スポーツサルーン
松村敬太さん(51歳)も、ヴィテス=「一周回ってカッコイイ」と思っているオーナーのひとりだ。10年以上前から1969年式のトライアンフ・ヴィテスMk-IIを愛用しているらしいが、かつてはスーパーカーブーム全盛時に子どもたちを魅了した世界的ブランドのスポーツカーたちを所有していたそうだ。
「このヴィテスは、自身にとって初めてのトライアンフです。たまたま縁があって、購入することになりました。いまの自分のライフスタイルにちょうどいいスポーツサルーンだと思っています」
松村さんと筆者は同世代なので、彼の言っていることに心から賛同してしまった。50歳ぐらいになってくるとアルファ ロメオのような「乗るとアドレナリンがバンバン出るクルマ」だとちょっと疲れてしまい、適度にスポーティなトライアンフのようなクルマのほうが身体にやさしく、しっくりくるのだ。
さまざまなスポーツカーを乗り継ぎ、その結果としてチョイスした松村さんとヴィテスの付き合いは、20年、30年と続いていくかもしれない。