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ドレスアップ効果も高いブレーキキット大型化の注意点とは? 制動力アップとコントロール性のバランスが大事です

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: AUTO MESSE WEB

  • 社外大型ブレーキのイメージ

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  • 社外ブレーキ装着イメージ

走りにこだわるならブレーキ強化は避けて通れない

 安全性と速さに直結するブレーキのチューニング。とくにパッドとローターは使えば使うほど減る消耗品であり、サーキットを走る人ならばほぼ確実に交換しているはずだ。

 しかしブレーキ強化のメニューにはまだまだ先があり、その代表といえるのが大型キャリパーを含むキットだ。それらのメリットや必要とするユーザー層、装着する際の注意点などをまとめてみよう。

制動力やペダルタッチが向上し安心して踏める

 最大の利点は組み合わせるパッドにもよるが、制動力が純正と比べ飛躍的にアップすること。サーキットでタイムアップに繋がることはもちろん、一般道での危険回避や事故防止にも貢献してくれる。

 さらに社外品のビッグキャリパーは鍛造製法であったり、モノブロック構造など剛性においても優れた製品が多く、安心感あるペダルタッチは一度でも味わえば病み付きになるだろう。ほとんどはアルミ製で、重量増も最小限に抑えられている。そしてキャリパーに合わせてローターの径も大きくなれば、熱に対する余裕が生まれて耐フェード性も向上するのだ。

社外ブレーキ装着イメージ

 大幅な軽量化をしていないナンバー付き車両では、サーキットにもよるがわずか数周でフェードしてしまう可能性もあり得る。パッドとローターだけで十分な車種もあるが、転ばぬ先の杖として大型化するのはアリだろう。また最近はカラーバリエーションの豊富なキャリパーが多く、ドレスアップパーツとしての需要も高まっているのが実情だ。

確かな制動力と引き換えに少なからずデメリットも……

 とはいえデメリットも決してゼロじゃない。まずはキャリパーやローターが大きくなることで、今までのホイールが履けなくなる可能性がある。メーカーによっては採寸用の型紙をダウンロードできるので、それを使ってホイールと干渉しないか自分でチェックしたり、行きつけのプロショップと相談したうえで慎重に選んでほしい。とくにスタッドレスタイヤを純正ホイールに組む人は要注意だが、近年は純正ホイール対応をうたうキャリパーも増えているようだ。

 もうひとつは利きすぎてコントロール幅が狭くなること。最近のキットならメーカーが入念なテストを実施しており、制動力が強くなりすぎたり前後バランスが悪くなってしまう可能性は少ないが、軽く踏むだけでロックするようなコントロール性では、タイムを出すどころか普通に走ることすら難しい。

 せっかく高いお金を出してブレーキを大型化したのに、乗りにくくなってしまうのは本末転倒もいいところ。愛車のパワーや走るステージや装着するタイヤなどを踏まえ、オーバーキャパにならないよう注意しつつ強化したい。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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