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4000万円オーバー! 新車同然のBMW E36「M3」が驚愕の落札価格! 最初に納車されたのは日本でした

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TEXT: 塩見 誠(SHIOMI Makoto)  PHOTO: Courtesy of RM Sotheby's

日本に納車されたダカイエの1台

 今回RMサザビーズオークションに出品された1997年式のM3Cは、6速MTを搭載したものだ。製造されたのは1997年11月18日で、日本で納車された個体である。

 ボディカラーはダカールイエロー。インテリアはMカラーがアクセントとして入れられた、ブラックレザー仕上げとなっている。オートエアコンやサンルーフ、シートヒーターといった快適装備もフル装備のいわばゴージャスな仕様なのだが、走行距離は2752kmでしかない。

 この個体は、長年出品者がコレクションとして静態保存していたものなのだそう。そのため見た目の状態はまさにコンクールコンディションなのだが、実際に走行を希望するなら、徹底したメンテナンスが必要となる、という注意書きがなされていた。

中古車相場の8倍近い価格で落札!

 この1997年式BMW M3Cのハンマープライスは、驚きの28万6250ユーロ(邦貨換算約4100万円)であった。正直にいえば、見て愉しむよりも走ったほうが数段愉しいというのが、このM3Cというクルマだろう。

 しかしここまで大事に保管されてきたのであるならば、ここであえてサーキットはもちろんのこと公道へと戻さず、展示車として持っておくというのもアリなのだろう。おそらくはそういう価値観を持つ人たちが競り合って、この高値での落札となったものと思われる。

 普通に走行可能なE36 M3Cは、ひと頃より高くなったとはいえ日本国内中古車市場で、5〜600万円ほど出せば買えるはず。そうした個体を手に入れて、すべてを新車当時のコンディションに整備するには相当なコストがかかるのは当然だが、新車当時のオリジナルコンディションではない。さて、どちらがいいのか。これは個人個人の価値観によって違ってくるのだろう。

AMWのミカタ
 Mモデルとはいえ、BMWは新車当時からコレクションする目的で購入するようなものではない。裏を返せば走って愉しんでナンボの普段乗りに使われるクルマなのだが、だからこそ低走行の新車同然コンディションの個体がオークションに出てくるのは非常に珍しい。コレクションしたい人にとっては、喉から手が出るほど欲しい個体であることは間違いないだろう。

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  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 1965年生まれ。学生時代からオートバイとクルマに熱中し、自動車雑誌編集ののちフリーランスライターに。これまでAE86トレノ、CC72Vアルトワークス、E38AギャランVR-4RS、1980年式シロッコ、CD9Aランサー・エボリューション、プジョー306スタイルなど、クルマを乗り継ぐ。オートバイはCB250RS、RZ250、ZZ-R1100、T-MAXなどつねに複数台所有。現在の愛車はフタ桁ナンバーのアルファ ロメオ156V6とサーキット遊び用のNCP91ヴィッツRS・TRDターボM、JA45クロスカブ。
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