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ザ・昭和な街道レーサー仕様のスズキ「ワゴンR」がハンパない! 本物の「ハコスカ」「ケンメリ」パーツを流用してカスタム

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏

軽カーを街道レーサー仕様に

 クルマ好きのなかには普通のクルマでは飽き足らず、トガッたカスタムを施した昭和車でしか満足できない人達がいる。圧倒的な存在感を放つ彼らのカスタムカーは、見る人をワクワクさせる不思議な力が宿っている。

 カスタムに対する「カッコよさ」の尺度は人それぞれ。自らの感性に従って仕上げたクルマはオリジナリティにあふれているものだが、街道レーサーの面白みはまさにこの独自性にあるといっていい。

もともとはバニング仕様だった!

 今回紹介する昭和テイスト全開のクルマは、埼玉県在住の「02さん」のこだわりが詰まった1台。正体不明感を漂わすベース車両は、驚くことに初代スズキ「ワゴンR」だった。

 元々は「カスタムオオフチ」という地元のカスタムショップでバニングカーとして仕上げていたそうだ。そのワゴンRをパートナーが気に入って乗っていたのだが、スタイルに飽きてしまった02さんが、ふと昔を思い出してイジりはじめたのがきっかけとなり、バニングから街道レーサー仕様へと変更。

 次第にカスタムがエスカレートし、変わりゆくワゴンRの姿をみたパートナーのひと言は、「もう私は乗れない……(泣)」。この言葉を皮切りに、02さんのカスタムへの情熱はリミッター解除となり、より大胆に振り切った仕様にチャレンジすることとなる。世にも珍しいワゴンRベースの街道レーサーは、このような経緯で誕生したのだった。

 よく見ると、このワゴンRが装着しているパーツは、昭和のクルマ好きにとって懐かしいデザインのものばかり。ボディカラーは、数々の偉業を成し遂げた日産ワークス・ハコスカ国光カラーを再現し、テールは本物のハコスカのテールを移植。そして、丸目4灯ヘッドライトはケンメリ用で、ウインカーはローレル用をセットするこだわりようだ。

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