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5年かけて働くクルマのスズキ「エブリイ」がアゲスタイルに進化! なぜ毎日の通勤で使うのにリフトアップしたのか?

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏

こだわりの一品は「ワンオフマフラー」

 できることは自分で何でもチャレンジするagestyl-elさん。このエブリイが装着している自作パーツの中で、とくに苦労した作ったパーツは何ですかという問いに対して、すぐさまマフラーと答えてくれた。

 たしかにまるで蛇がとぐろを巻くように複雑にうねるマフラーが装着されている。オーナー自らが設計し、ハンドソーを使ってステンレスパイプから約70個もの割切りパイプを切り出した。それをTIG溶接で繋ぎ合わせたて作ったとのこと。さすがに溶接は難しくて自分ではできないので、熟練の鉄工所にお願いしてやったもらったそうだ。

 このマフラー、触媒は残したまま中間パイプ以降のみ交換している。それにしても、この複雑な形状を輪切りのパイプで作り出すとは感心する。

 この芸術的なマフラーを見せるためバンパーレス仕様にしているのも大きなポイント。前後とも自作でバンパーガードを作って装着。外装では他にもバンパーガードと同じ部材を使ってドアステップも製作している。表面処理は手軽に塗れて武骨な雰囲気を醸し出すチッピングスプレーで処理。また、見た目のカッコよさと泥除けの意味も含めてオーバーフェンダーを追加し、そこにアメリカンテイストを感じさせるスパイダーデザインのペイントを施した。

 インテリアについては、レイアウトも含めてすべて作り直されている。最後部には、仕事で使う草刈り機やチェーソーと言った道具を効率的に出し入れできるように専用ラックを考案して製作した。

 ドアやルーフ、運転席まわりは純正のままでは安っぽかったので総アルカンターラ仕上げでコーディネイト。さぞコストがかかっているかと思いきや、材料費はたったの1万円程度。DIYだとこれくらいの費用で済んでしまうのだ。

 今後の予定はフルラッピングを検討中。山道を走って傷が入るたびに塗装するのは大変なので、ボディ保護も兼ねたラッピングによって、今以上にアメリカンテイストあふれる見た目に仕上げる予定だ。agestyl-elさんの険しいカスタムはまだ道半ば、てっぺんはなかなか見えないと話してくれた。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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