1056個のタッピングビスを打ち込む
しかし、クルマとして魅力的になったものの、カスタムカーとして見た場合、あまりにもバランスよくまとまったことが原因で、インパクトに欠けて目立たない、ということが発覚!! そこで、たけヤンさんはより目立つ工夫をこのラパンに施すことを決意。その方向性と仕様がズバリ、陸上自衛隊仕様なるものだった。
プレスラインも無くして綺麗に作り込んだボディだったが、軍用車両ならではの無骨さを表現すべく、容赦することなくタッピングビスを1056個もパネルに打ち込んだ。友人に戦車みたいと言われたときにはうれしかったと話す。また、カラーは軍用カラーとしてお馴染みのオリーブのマッドカラーにオールペン。より迫力と凄みを演出するためにオーバーフェンダーも追加し、ワイルドさに磨きをかけた。
パーツ的には前後バンパーは純正オプションのハーフスポイラーを装着させた状態。グリルはマツダ「スピアーノ」用をセットしている。サイドステップはオリジナルで園芸用のパイプとアルミ板を組み合わせての自作だ。荷台にセットしているテールランプは「ワゴンR」用を移植し、アピール度をより高める工夫としてマフラーは4本出し仕様にした。
かなりのローダウン化をしているが、これはボルドワールドのエアサス装着によって作り出した。通常の車高調ではここまで落とすことができないので、オーナーのお気に入りポイントでもある。
内装はピックアップトラックらしくアメリカンテイストな仕上げ。シートにムーンアイズのTシャツを着せて、ステアリングもムーンアイズ製ビレットステアリングを装着する。バイザーカバーはオリジナルのMARVEL仕様で、ルーフライニング全体にスパイダーマンのマットを貼って遊び心あふれるポップなイメージを表現している。
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徹底的にやり尽くしたラパンベースのピックアップトラック。これで終わりかと思いきや、オーナーいわく「今後の予定はオーディオ系がノーマルのままなので、光物も含めて魅せるオーディオカーとして作り込む」とのことだった。