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トヨタ「GRスープラ」は車好きじゃない人のハートも鷲掴み! 実用性の高いスポーツカーでした【AMWリレーインプレ】

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TEXT: AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)  PHOTO: AMW 米澤 徹

クルマ好きというほどじゃない人の心も鷲掴みにする魅力は十分にある

ラゲッジスペースの容量は290リッター(VDA法)なので、近所の買い物くらいなら余裕であることは間違いない。カタログには大型のスーツケースも入ると記されている。

では、例えばキャディバッグはどうなのだろうか。残念ながら私はゴルフをやらないので、なりゆきでゴルフ好きの友人(免許はあるがクルマには興味なし)を連れ出し、ゴルフに行くという仮定で、一般道と高速道路の助手席ちょいインプレをお願いしつつ、彼のバッグを実際に載せてみた。

「スポーツカーって乗り降りにしにくいイメージがあったけど、思ったよりも普通で驚いた。高速の継ぎ目でドカンって強い振動が来るイメージだけど、トタントタンって伝わってくる絶妙なサスペンションの動きが長距離走っても疲れなさそうでいいね。シートもしっかり体を支えてくれるし、助手席は疲れないね。

それから音(車内にくる走行音)もボーって耳に残る感じじゃなくて、6速だとエンジンの回転数が低いから普通の声量で会話もできるし、自分が想像していたのと違っていてビックリ。これなら長距離の移動も苦にならないから、ゴルフで楽しんだあとも疲れ知らずで帰れそう」

実際にキャディバッグをラゲッジに載せると、友人のサイズは8インチ(1180mm×300mm)で、センターコンソールに突き刺すような感じで納まった。もし、8インチのキャディバッグを2個持っていくなら、リアに装着されているパワーブレースの上にひとつ、もうひとつはセンターコンソールに突き刺すような形にすると入りそうだった。GRスープラにキャディバッグを搭載

シューズや着替えなどが入ったボストンバッグは、その隙間に収納することも可能だ。ということからも意外にも実用性が高いことがわかった。クルマ好きというほどじゃない人の心も鷲掴みにする魅力は十分にありそうだ。

3日間で218kmを走り、体に馴染んてきた頃だが、そろそろ次の方にバトンを渡す時間が迫ってきた。気になる燃費だが、一般道と高速道路を使用し、状況に応じてアイドリングストップ機能をカットした結果7.8km/Lとなった。もう少し燃費に意識した走りをすれば市街地でも9km/Lはいくのではないだろうか。

* * *

正直、小排気量が好きな私にとって、手に余る部分が多すぎるという印象はあるが、人目を惹くスタイリングとは裏腹に、必要とあれば気を使うことなく毎日でも乗れる日常性を備えている、そんなところが素晴らしいと感じたGRスープラとの3日間だった。

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  • AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)
  • AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)
  • 1991年生まれの秋田県出身。15歳のときに上京し勉学に勤しむも、高校生時代から東京都内をカメラ片手に自転車に乗って、神出鬼没、車屋巡りをする日々を送る。社会人になり、その時に出入りしていた趣味系自動車雑誌の元編集局長に呼ばれ、交通タイムス社に入社、現在に至る。イタリア車が趣味の中核ではあるものの、クルマに関連する本やミニカーを集めまくる根っからの収集癖おさまらず……。古書書籍、ミニカー、これらの山の中で生活を続けている編集者。
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