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「GT」の定義とは? 日本と欧州で意味が違う!? クラシックカーラリーにGTカーが最適である理由とは

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/村田尚弥/山口賢二

近所に買い物に行くのも余裕なジャガーEタイプ

今回ピックアップしたのは、ジャガー Eタイプとメルセデス・ベンツ 190SLという2台だ。選んだ理由は、クラシックカーでありながら、この両モデルはドライビングプレジャーがある、速い、豪華、ロングドライブ時も疲れない、そして、快適性、居住性、実用性、静粛性が優れているからである。

それまでのXKシリーズに替わるジャガーの新しいスポーツモデルとして、1961年のジュネーブ・ショーでデビューしたEタイプは、レースカーから派生した高度な設計とマルコム・セイヤーがデザインした美しいボディを有していた。

モータースポーツフィールドで活躍しただけでなく商業的にも成功したが、その要因となったのは、スポーツモデルだが使い勝手がよく、近所に買い物へ行く際にも便利という考え抜かれた装備だった。1968年にシリーズ2へと進化し、1971年にシリーズ3となったタイミングでクーペを廃止したEタイプは、1973年に2+2の生産を中止。ロードスターは1975年に引退した。

MT仕様にもかかわらずアメリカ市場で大成功

世界的に有名なスポーツカーとして知られるメルセデス・ベンツ 300SLと同時に、1954年のニューヨーク国際オートショーにおいて発表されたメルセデス・ベンツ 190SL(R121型)は、兄貴分にあたる300SLに近いエレガントなスタイルを有していた。

プロポーションこそ300SLに似ていたが、その中身は別物で、190SLはセダンの180シリーズ(W120系シャシー)をベースとして製作された普及版のスポーツモデルであった。リアルスポーツとして圧倒的な動力性能を誇った300SLとは異なり、190SLはエレガントさとGTカーとしてのキャラクターが強められていたのだ。

クラシックカーの価格が高騰したいまでこそ2000~4000万円前後で取り引きされているが、新車時は高嶺の花であった300SLよりも低価格のスポーツカーとしてデリバリーされ、Eタイプと同じように商業的に大成功。1954年から1963年までの9年間で2万5881台も生産された。300SLの生産台数はクーペが1400台、ロードスターが1858台だったといわれているので、この数字からも190SLがいかに売れたのかを窺い知れるだろう。

トランスミッションが4速MTだったにもかかわらずアメリカ市場においても高い人気を博した190SLは、ロードスターとして発売されたが、のちにハードトップ仕様を追加設定。後継車として1963年に登場した230SLとバトンタッチする形で引退した。

* * *

ジャガー EタイプはスポーティなGTカーとして、メルセデス・ベンツ 190SLはラグジュアリーなGTカーとして、いまなお数多くのオーナーに愛されている。このエレガントな2台は、高級ホテルのエントランスに乗りつけてもサマになる点も魅力だ。

クラシックカーラリーにおいては、速い、ドライビングプレジャーがある、装備が豪華、快適性、居住性、実用性、静粛性が優れているという点がアドバンテージポイントとなり、長距離を走っても疲れないのも嬉しい。仮にコ・ドライバーが奥さまや彼女であっても不満なく移動できることも嬉しい。

長距離を走っても疲れないということは、クラシックカーラリーのルート上に用意されたPC競技に心身ともにスッキリした状態で臨むことができるということで、GTカーならではの魅力は1000km前後を走破することが求められるクラシックカーラリーにおいても有利に働くといえるだろう。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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