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ルノー新型「カングー」はアウトドア向きか? 先代より132リッター増したラゲッジスペースほか使い勝手を徹底調査

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: ルノー・ジャポン/宮越孝政

親子3人でまったりすることができるスペースが魅力的

具体的には、後席格納時のベッド&お座敷スペースは奥行き1880mm、幅1190mm、天井高1111mmと、アウトドアでのリビングスペースとして、就寝時のほぼセミダブルサイズ(1200mm)のベッドスペースとして大人2人でも十分なスペースが確保されている。

また、両側スライドドアと左右シートバックテーブルを備えている点も、アウトドアにぴったりだ。眺めのいい場所にカングーを止め、両側スライドドアを解放し、後席にシートバックテーブルを出して座れば、風通しもいいテラス席のようになる。5人乗りで後席は3座独立シートだから、両親と子どもの3人でまったりすることもできるのだ。これはリアヒンジ式ドアのSUVではできないカングーのアウトドア適性度、メリットとなる。ルノー カングーの後席シートバックテーブル

その上でルーフキャリア、ルーフボックスはもちろん、カーサイドエアフレームタープ、チェア、テーブルなどのアウトドア向け純正アクセサリーも用意されているから、鬼に金棒である。

アウトドアで使って賛否が分かれるところも……

ただ、実際にアウトドアで使って賛否がありそうなのが、車体後方にスペースのない場所でもバックドアが開けやすいダブルバックドア。SUVやミニバンでも一般的な上下に開くバックドアだと、跳ね上げたバックドアが大きなひさしになり、雨の日にラゲッジルーム後端に座ったときや、車体後方に荷物を置いたときの雨しのぎになり濡れずに済むのだが、観音開きのダブルバックドアではそれができないことである。

また、先代では前席と後席の頭上にあったオーバーヘッドコンソールは後席部分が廃止されている。車内のちょっとした荷物の収納力減少にはなるものの、アウトドアで車内をリビングルーム&ベッドスペースとして活用する際は、後席頭上部分の出っ張りがなくなり、すっきりしたとも言えるので、ここはメリットとデメリットの両方があることになる。欲を言えば、ボディカラーにアウトドアにより似合うアースカラー系の色があるとなお嬉しい……なんて思ったりする。

ちなみにアウトドア派が選ぶべき新型カングーは、迷うことなく、日本仕様専用となるブラックバンパー×ダブルバックドアのクレアティフと呼ばれるグレードだろう(価格はボディ同色バンパー&アウタードアハンドルと同額)。ブラックサイドプロテクションモールも付いて、クロスオーバーテイストもムンムンだからである。

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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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