2年がかりのDIY作業で移動カフェ仕様に改装
普段はサラリーマンとして働いている谷内さんは、休日を利用し、段ボールで型紙を作り、エスプレッソマシンを載せるテーブルや、保健所の定める2つのシンクの設置など、ムルティプラ移動販売車の製作を開始する。
ムルティプラは普段の通勤にも使っているので、その作業はやりっ放しにもできないし、なにより残存数の少ない貴重なヒストリックカーでもある。ボディへの穴あけは一切行わずに既存のボルト穴を活用するなど、アイデアをふり絞った末に完成させたのは約2年後のことだったそうだ。
埼玉県内のイベントでかわいく活躍中
そうして念願の愛車でのコーヒーの移動販売車を完成させた谷内さん、やはり、この可愛らしいムルティプラの存在感は抜群だそうで、マルシェなどのイベントでは長蛇の列になることも珍しくないそうだ。
■4月24日発売!『FIAT & ABARTH fan BOOK vol.7FIAT & ABARTH fan BOOK vol.7』
それにしても、この室内では長く作業するのはかなりキツいのではないかと心配してしまうが、シートを外したフロアはかなり低いことと、ヘッドクリアランスも保たれているので、意外と長時間でも過ごせるとのこと。
ただ、750ccエンジン(発売当初は600ccからのちに排気量が上がる)は最高出力29ps、高速道路での巡行速度は80km/hといったところ。遠方への移動は少し大変なので、基本的に地元の埼玉県内のイベントのみとしているそうだ。
かわいいムルティプラから提供される谷内さんの美味しいコーヒーを飲んでみたいという方は、Instagramで「multicafe」でぜひ検索していただきたい。
■4月24日発売!『FIAT & ABARTH fan BOOK vol.7FIAT & ABARTH fan BOOK vol.7』