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ポルシェ「911」より早かった! BMW「マルニターボ」は世界初のターボ搭載市販車でした【スーパーカー列伝13】

ポルシェ「911」より早かった! BMW「マルニターボ」は世界初のターボ搭載市販車でした【スーパーカー列伝13】

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: Courtesy of RM Sotheby's/BMW

オバフェンやストライプも子どもたちの琴線に触れた

さらに2002ターボは、いぶし銀的な存在ではあったが、見た目もカッコよかった。エクステリアもそれまでの2002シリーズとは一線を画しており、迫力あるオーバーフェンダーやエアダムスカートなどを装備。前を走るクルマのバックミラーに見えるように、あえて鏡文字(逆さ文字)で描かれた「turbo」の文字も2002ターボを語るうえで忘れることができないディテールのひとつだ。オーバーフェンダーは本来リベット留めされていたが、日本では当時の運輸省の認可が下りずにディーラー車はパテ埋めされていた。

圧倒的な動力性能を有し、1672台しか生産されなかった2002ターボは、BMWのワークスマシン等でもお馴染みの3色で構成されたストライプも外観上の特徴としていた。これも見る者に高性能車であることをすぐさまイメージさせるディテールのひとつだったといっていい。往時の子どもたちも、そのストライプを見て「ベンベのターボ、カッチョイイじゃん」と思ったのであった。

子どもたちのアイドル、いまはオジサンたちのヒーロー

いまでも数多くのファンを獲得している人気車なので、2002ターボも高値で流通しており、少し情報が古いが去る2021年1月にアメリカでRMサザビーズが開催した「ARIZONA」オークションでは1974年式BMW 2002ターボが16万8000ドル(当時のレートで邦貨換算約1740万円)で落札された。

かつて子どもたちのアイドルだった2002ターボは、いまやオジサンたちのヒーローになっているので、このぐらいのプライスで販売されていても全く不思議ではないといえるだろう。

■スーパーカー列伝の過去記事はこちら

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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