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新車購入時には装着タイヤぐらい選ばせて欲しい! OEMタイヤを選択できない理由とは【Key’s note】

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TEXT: 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)  PHOTO: AMW編集部

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複数社の納入があっても選べない……

レーシングドライバーであり自動車評論家でもある木下隆之が、いま気になる「key word」から徒然なるままに語る「Key’s note」。今回のキーワードは「純正装着タイヤの銘柄」です。新車の装着タイヤは、多くの場合、複数のメーカーがOEM納入しています。しかし、基本的には希望するメーカーを新車オーダー時に指定することはできないのです。悩ましき新車のタイヤ選びについて語ります。

昔は裏技を使って希望銘柄を選べたこともあった

「新型セレナに設定されているOEMタイヤは3種類、その中でもトーヨータイヤが優れている」

という話を以前紹介したところ、多くの方から反響がありました。情報に対する感謝の言葉が多く、嬉しい限りですよね。

ただ、残念なことも露見しました。セレナにはトーヨータイヤとブリヂストン、そしてダンロップがOEM設定されていますが、ユーザーがタイヤを指定することができないのです。

新グレードの「ルキシオン」にはブリヂストンが組み込まれるようですが、その他のグレード、つまり人気の「ハイウェイスター」や最高級「オーテック」には、ランダムに組み込まれるようです。

新型セレナの走り

かつて僕が日産「フェアレディZ」を購入したとき(といってもZ32型ですから約30年も前のことですが……)、ダンロップとブリヂストンの設定があり、試乗した印象が良かったタイヤを希望したことがあります。

ですが、その時は、日本列島を西と東に分断して、装着タイヤの供給を分けていたました。僕が住んでいた東京は、希望するタイヤとは別のエリア。ですので、関西に住む友人に頼み込んで、近くの販売店で購入してもらったことがあります。

という裏技も経験していますが、今ではタイヤを選べないようですね(例外もあるようですが)。いいタイヤを紹介しておいても希望できないのは辛いですね。新車で購入したばかりのタイヤをすぐに交換するのも気がひけるかもしれません。でしたら、ドレスアップのためにホイールを交換するタイミングで、あるいは摩耗が進んだ頃に、希望のタイヤに履き替えることをお勧めします。

* * *

タイヤは一見するところ黒くて丸いゴムの塊ですが、クルマと路面の唯一の接点ですから、走り味に強く影響します。タイヤメーカーがOEM認可する際には厳格な社内基準を満たす必要があります。どのタイヤも及第点を得ているはずですが、その中でも微細な個性があるんですね。ですので、ぜひこだわってほしいところです。

■木下隆之「Key’s note」連載記事一覧はこちら

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  • 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)
  • 木下隆之(KINOSHITA Takayuki)
  • 1960年5月5日生まれ。明治学院大学経済学部卒業。体育会自動車部主将。日本学生チャンピオン。出版社編集部勤務後にレーシングドライバー、シャーナリストに転身。日産、トヨタ、三菱のメーカー契約。全日本、欧州のレースでシリーズチャンピオンを獲得。スーパー耐久史上最多勝利数記録を更新中。伝統的なニュルブルクリンク24時間レースには日本人最多出場、最速タイム、最高位を保持。2018年はブランパンGTアジアシリーズに参戦。シリーズチャンピオン獲得。レクサスブランドアドバイザー。現在はトーヨータイヤのアンバサダーに就任。レース活動と並行して、積極的にマスコミへの出演、執筆活動をこなす。テレビ出演の他、自動車雑誌および一般男性誌に多数執筆。数誌に連載レギュラーページを持つ。日本カーオブザイヤー選考委員。日本モータージャーナリスト協会所属。日本ボートオブザイヤー選考委員。
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