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カスタマイズの安心安全を守る「NAPAC」の活動とは?「GR86&BRZレース」の公認パーツ制度にも一役買っています

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TEXT: 山崎真一(YAMAZAKI Shinichi)  PHOTO: 山崎真一(YAMAZAKI Shinichi)/TOYOTA GAZOO Racing/AMW

  • JAWAのホイール紹介
  • スーパー耐久においてもNAPACはブース展開し安心・安全をアピール
  • TOYOTA GAZOO RacingのGR86/BRZ CupにもNAPACが関係している
  • マフラーの認定品の見分け方などを紹介
  • 認定の証であるプレートが貼り付けられる
  • 認定の証であるプレートが貼り付けられる
  • JASMA会員の製品を参考展示
  • ホイールの構造などを紹介する展示
  • 大阪オートメッセ2024に出展していたNAPACのJAWAコーナー
  • 大阪オートメッセ2024に出展していたNAPACのJASMAコーナー

安心・安全にカスタマイズを楽しむため活動

カスタマイズをテーマとした関西最大級のモータショーである「大阪オートメッセ(OAM)」。27回目を迎えた2024年も安心・安全のアフターパーツの普及、認知活動を行う「NAPAC(ナパック)」が合同ブースを構えました。ただ、NAPACの名称は知っていても、具体的にどのような存在なのか、知る人は少ないのではないでしょうか? 今回は近年の動向を中心に解説していきます。

モータースポーツ参戦マシンにもNAPAC認定アイテムを装着

まずNAPACとは、Nippon Auto Parts Aftermarket Committeeの頭文字を取ったもので日本語訳すると「一般社団法人 日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会」。簡単に言えばNAPACパーツの安心・安全・信頼性をユーザーに伝え、アフターパーツ市場を活性化させ、盛り上げていくことを目的とした企業団体である。車検制度の規制緩和が行われた1995年に、JAWA、JASMA、ASEA(※脚注)の3団体により発足したJJA協議会がその前身で、2000年に名称をNAPAC変更。すでに歴史は24年となる。

現在、3つの団体はNAPACの事業部として、それぞれの分野で自主的に安全基準を定め、安心・安全な製品であることを担保するなど、独自性を保ちながらもアフターパーツの普及促進のために総合的な活動をしている。また、団体が統合したため、加盟社数は全国160社を超える。クルマ好きなら誰もが知っているメーカーも多数会員となっており、まさに業界の大きな集合体だ。

正しいカスタマイズパーツの普及促進、NAPACの認知向上のために全国各地のカーショーに出展。また、独自のイベント(年に2~3回の富士スピードウェイ走行会など)を開催するなど、クルマの楽しさを体感してもらう活動も積極的に行っている。全国のカーイベントではNAPACの文字を見かける機会も増えたのではないだろうか? 大阪オートメッセ2024でも、NAPACに加盟する各事業部が認定するパーツなどを紹介していた。

そして、ここ数年で大きな転機となったのは、2020年からピレリ・スーパー耐久シリーズ「富士スーパーテック24時間レース」の冠スポンサーになったことだという。最初は「NAPACのことをもっと知ってもらいたい」という思いから始めたそうだが、現在はモータースポーツを通じて、NAPAC会員の商品が安心・安全であることの認知を広げ、クルマ好きを増やすための活動も行っている。

また、2023年までの4年間の冠スポンサー活動で、レースのエントラントにNAPACの名前が浸透したこともさることながら、TOYOTA GAZOO Racingとの協業に繋がったのも大きい。具体的には、2022年のGR86&BRZレースから交換可能な部品はNAPACが指定/認定した製品に限定された(公認パーツ制度)。これにともない、参加車両に正しく公認パーツが装着されているかを確認するため、同レースの車検にNAPACが参画している。なによりトヨタに認められたことが大きく、以後NAPACへの加盟メーカーが増え、一般ユーザーからのパーツに対する信用信頼向上にもひと役買ったそうだ。

また、富士スーパーテック24時間レースのコースサイドでキャンプを楽しんだり、キャンピングカーで来場する姿を見て、従来のカスタマイズを知っている人たち以外にもPRすべきではないかと、2023年度からキャンピングカーやオフロード関連の団体への提案を含めて、相互的に安心・安全をキーワードにPRしあう取り組みにも繋がっている。NAPACの活動はこれまでのチューニング/カスタマイズの枠から、異業種、異業態に広がりを見せているのだ。

富士スーパーテック24時間レースでは、イベント広場に20社以上のNAPAC会員がブースを構え、モディファイ車両を展示。ステージでは会員であるパーツメーカーが登壇し、各社が展開する最新の取り組みを知ることができたり、さらに2023年は「明日の業界を担う学生が考えるカスタマイズ」と銘打ち、自動車大学校とタイアップした催しも開催されるなど、毎年趣向を凝らしたコンテンツで来場者を楽しませている。また、キャンプやBBQを楽しめ、花火や映画もあるなどお祭り要素が強いのもこのレースの魅力のひとつだ。

NAPACは2024年も同レースの冠スポンサーとなることが決定しており、自動車のアフターパーツについて楽しみながら理解を深めたいなら、2024年5月24~25日に富士スピードウェイに足を運んでみてはいかがだろうか。カスタム好きならクルマの安心・安全について考える日があっても悪くない。

※脚注:ASEA(オートスポーツ・アンド・スペシャルイクイップメント・アソシエーション)、JAWA(ジャパン・ライトアロイ・ホイール・アソシエイション)、JASMA(ザ・ジャパン・オートモーティブ・スポーツマフラー・アソシエーション)

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