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いざというときは水道水を足しても大丈夫!? 冷却水の「色」による見分け方と性能の違いとは?

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: 写真AC/AMW

  • 以前は赤と緑しかなかったのが、青やピンクが登場していて、前者の2色はLLCで、後者の2色(緑もあり)はスーパーLLCなので、最近加わった色となる
  • 応急処置として水を補充するのはありだ
  • 冷却水は目視で確認できる
  • LOWレベルを下回っていたら補充すること
  • 応急処置として水を補充するのはありだ
  • 基本的には冷却水を使うのが好ましい

冷却水補充が大前提だが、応急時であれば水道水でも問題ない

最近のクルマはオーバーヒートがしにくくなっているため、日常点検が少なくなっていますが、それでも気にしておきたいのが冷却水です。手持ちにクーラントがなく、点検時に冷却水が減っている場合は、応急処置として水道水を足しても問題がないといいます。その理由を解説します。

レース車両では水を入れている場合もある

今やメンテナンスフリー化が猛烈な勢いで進んでいて、日常的な点検項目も減っている。しかし、それでもまだ残っているポイントというのはかなり重要であると言っていい。油脂類は劣化が確実に進むので点検や交換が定められていて、そのなかのひとつが冷却水だ。

冷却水の点検はエンジンルーム内にあるリザーバータンクに規定量入っているかを見るのが基本。高温になることもあって次第に減っていき、冷却系やヒーター系にトラブルがあれば、けっこうなスピードで減ることもある。減った場合、少しであれば注ぎ足せばいいし、大きく減っている場合は原因を探りつつ、暫定的に水を入れる場合もある。

少しの注ぎ足しだったり、応急的な補充であれば水でもかまわないが、基本的には冷却水を使う。ちなみに冷却性能だけで考えると水のほうがよくて、レース車両では水を入れていたりする。どれだけ熱を奪えるかという比熱比という数値では冷却水よりも水のほうが上。市販車に使わないのは、ただ冷やせばいいわけではないというのと、水だと透明なので、量の点検や漏れの発見がしにくいというのもある。

LLC(ロングライフクーラント)と呼ばれる冷却水の役割は、防錆や防腐、消泡、潤滑、凍結防止などが挙げられ、水をそのまま長期間使うのはトラブルの原因になってしまう。そのため、専用品を使うように指示されており、最近では初回交換16万km後などという超長期間、性能を維持するスーパーLLCが新車では充填されている。

成分的にはLLCがエチレングリコールで、スーパーLLCがプロピレングリコールとなっていると、役割や性能などはさておき、気になるのはその色。以前は赤と緑しかなかったのが、青やピンクが登場していて、前者の2色はLLCで、後者の2色(緑もあり)はスーパーLLCとなり、最近加わった色となる。

ちなみにLLC、スーパーLLCのなかでの色による性能の違いはなくて、メーカーによって違うだけ。現在、各メーカーの色はトヨタ、ダイハツが赤かピンク。その他のメーカーはLLCが緑で、スーパーLLCが青となっている。また輸入車の場合は、ピンクや黄色などが多く、成分もより安全で冷却性能に優れるプロピレングリコールとなっている。

気になるのは混ぜるとどうなるかということ。性能的には問題なく、LLCとスーパーLLCを混ぜると、耐久性がLLC寄りになって短くなるぐらい。それよりも色が違うものを混ぜると汚い感じになって見た目がかなり悪くなってしまうので、気分的にはよろしくないというのが正直なところだ。やはり車両メーカーの指定のものを入れるのが、性能面、見た目ともに一番ということになる。

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