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【夏本番前にやっておきたい】愛車のオーバーヒートを防ぐ冷却系対策をステップ別にお教えします!

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: AMW編集部

  • 水温計イメージ

  • ラジエターキャップ
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本格的な暑さになる前に対策を!

人間にもクルマにも厳しい夏。チューニングカーやサーキット走行ではとくに過酷な季節で、毎年オーバーヒートによるトラブルの報告が後を絶たない。大切な愛車を壊して余計な出費を招かないためにも、冷却系の強化は暑くなる前にやっておくのが鉄則だ。

まずはラジエターキャップとサーモスタットのチェックと交換から

手軽ながらも効果が大きいのはクーラント。冬は冷えすぎたり交換サイクルが早いといった面こそあれど、街乗りが大前提であるノーマルと比べれば冷却性能はケタ違い。古いクルマのメンテナンスも兼ねられるのは、ラジエターキャップとサーモスタットだ。

純正のラジエターキャップは開弁圧が1kgf/cm2前後なのに対し、スポーツ走行用は1.3~1.5kgf/cm2くらいまで高められている。サーモスタットの開弁温度は純正が80℃くらいだが、スポーツ走行用は10℃ほど低く設定されているため、より早いタイミングでクーラントがラジエター内を循環する。

なお古いラジエターキャップはゴムパッキンが劣化し割れていたり、サーモスタットも固着して決まった温度で開かないケースがあるので、年式や走行距離によっては純正が機能しているかを先に確認しよう。

ラジエターキャップ

次のステップはラジエター交換やオイルクーラーの追加を

ここまでやってもまだ足りなければラジエター本体の容量アップだ。循環する方式やコアの材質または厚さによりさまざまなタイプがあり、サーキットでは軽量なアルミの2層式や3層式が人気となっている。

ただし、コアが厚くなればなるほど重量は増えてしまうし、水温が上がりにくい「オーバークール」にも繋がるので、不安ならプロショップと相談のうえサイズなどを選ぼう。クルマによっては水温より油温のほうが厳しいケースもあり、そんなときはオイルクーラーも忘れずに装着しておきたい。

もうひとつ大きな効果を発揮するのはエアロパーツ。開口部が大きくラジエターなどが冷えやすいバンパーや、エンジンの熱を排出するダクト付きボンネットが人気で、クーリングに加えてドレスアップにもなり一石二鳥だ。

* * *

まとめると最初に試したいのはクーラントにラジエターキャップ、ローテンプサーモスタットといった比較的リーズナブルな価格のパーツから。それでもまだ温度が高いようならラジエターの容量アップやオイルクーラーの追加、それらのサポート的な意味合いでエアロパーツという順番で進めていけば、ムダなお金を使わずオーバークールになるリスクも抑えられるはずだ。

最後になってしまったが、大前提として愛車の油温や水温を正確に計測できる、追加メーターは最初に装着しておくべき。本格的な夏が訪れる前に過不足のないよう冷却系を強化し、大切なクルマを壊すことなく乗り切ってほしい。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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